妊娠を他人に報告するのに
かなり消極的だった理由の一つに
贈り物が苦手というのがある。
誕生日もクリスマスもバレンタインも
消えてなくなればいいと思っている程度には
プレゼントが苦手だ。
貰うのも、贈るのも。
子供の頃からあまり得意ではなかった。
欲しいものがもらえたら嬉しいが、
特に要らないものだったら捨てられもしない。
なんで欲しくもないものをもらって
そのお返しに時間と金をかけなきゃいけないんだろうと。
学生の頃は本当に面倒臭かった。
ましてや義理でもらうプレゼントほど嫌いなものはない。
最近はやっと品物ではなく、
プレゼントを選んで頂いた
その心遣そのものをありがたがれるようになって
貰う方の苦手意識は薄れて来たけど。
あとは大人になれば
絶望的にいらないものを贈ってくるような人は
ほとんどいなくなるからな。
しかし贈るのは苦手だ。
特に自分がプレゼントや贈り物に対して
厳しい目で見ていたから。
だからこそ、出産祝いを頂く機会を
最小限にしたかった。
人の親になったのにお返しをしないなんて
そんな逃げ方はできないし。
私みたいな人間のために
カタログギフトがあるんだろうけど、
あれはあれで情緒がなくて好きじゃない。
同じように情緒がないなら
現金を返した方がマシだと思う。
自分が贈る側ならね。
もらうのは抵抗ない。
そんなわけで
大して仲良くもない人間から
無駄にお祝いを頂くことを恐れていた。
今に至るまで
頂いたのは4人で済んでいるけど、
その4人の内訳がだるい。
1人は私の古い友人。
残り3人は母の友人など。
ほとんどおかんのせいじゃないか。
おかん、完全に初孫に浮かれてやがる。
PTAというのは本当に害悪で
母親ネットワークというのは卒業後もある。
大して話したこともない同級生の進路を
母親同士がスーパーとかでばったり会いやがるために
知ることになったりする。
聞かされるこっちとしては心底どうでもいい。
地元のもう関わりのない過去の同級生とかに
母親ネットワークで
「サイカちゃん子ども生まれたんだって」
とか各家庭で話題に出されてたらもはや申し訳ない。
なんでオバサンたちってベラベラ喋るの…。
退院したらお返ししようと思っているけど、
母親関係の3人の分は候補だけ上げて、
決断は母親にしてもらおう。