女の子のような女の子と最近仲良くなった。

そういったあざとく見える感じも、
ふわっとした思考回路も
きっと数年前の私なら許しがたいほど嫌いだっただろうなと。

ここ数年で私は自分が女性であることを受け入れて、
それをうまく利用することにした。
愛嬌も、少しの馬鹿なふりも、人からなにか貰うことも女の方がきっとやりやすい。

相変わらず男だ女だ言われるのは好きじゃない。
好きじゃないけど、
「そういうの好きじゃないんだよね」
って堂々と言えるようになった。


女の子のような可愛らしさをなげうって、
女子のようなしたたかさを身に付けたい。

ふわふわして愛玩されるなんてどうでもいい。
愛玩されるだけで満足なんてしない。
馬鹿なふりして自分を少し格下に見せて、相手のプライドをくすぐって知恵や力を借りる。
なにかを頼むとき少し可愛い子ぶってお願いして、やや面倒なことも了承してもらう。

ある程度綺麗にしておけば女であるという武器はどうとでも使える。
特に20代のうちは。
愛嬌という最強の武器。


男だ女だ好きじゃない。
好きじゃないけど、使えるもんは使う。