エチュード

私のスマホの待受は猫の写真なのですが見るたびに
「もういないんだな」
「もう会えないんだな」
と思います。

写真を見ては涙が出るんだけど、辛いのはこれからなんだ。
今も十分辛いんだけど、これからは喪失感がどんどん増していくんだ。
これがまた辛いんだ。
よくいた場所を見てはいないことを痛感し、お気に入りの布団を見ては、もう2度と眠る姿を見られないことを痛感し、写真を見てもあのふくふくした温かい体を撫でられないことに絶望し、しばらく他の猫すら見るのが辛い時期が続くんだ。

だけどいつかは思い出に微笑める日が来るんだ。
いつになるかは分からないけど、いつかは受け入れられる日が来るんだ。
きっと来るんだ。
残酷なまでに。