げろ吐きそうなくらい悔しい。
なんもできてない。
クッソいらいらするけどこれどうせ生理前でしょ。
悔しすぎて自分が恥ずかしくて死にたいと思う。
絶対今ホルモンバランス悪い。
死にそう。
大丈夫。
憧れるくらいかっこいい人に、最初はそんなもんだと言われたから。
無理だ無理だと言われたって、もうやるしかないことはわかってるんだから。
はやく布団に入って眠りたい。
布団でとりあえず一回大泣きしたい。
そしたらちゃんと立ち上がるから。
とりあえず今は私を責め立てる有象無象から守ってくれるアジェンダに逃げたい。
まぁ渋谷なうだから無理なんだけどね。
私の横を猛スピードで走る救急車に轢かれたい。
とりあえず泣きながら帰るしかないこれ。
電車で事業計画見直そ。
昔ならODするテンションだけど、いまやODするためのお薬がないからな。
ブラシポでもいいからとりあえずサプリ大量摂取したい。
あんなもん行為の問題で、錠剤をたくさん飲めば落ち着くんだろ。
ほんと、こんなもんただのホルモンバランスだから。
はー。
死にたい。
はいはい、死にたい死にたい。
さっき歩いてたらふらふらしてきちゃって、本社になんとか着いて座り込んでたら。
グループの女の子とたまたま会って、ちょっと貧血気味なんだよねーとか喋ってたら。
「でも仕方ないよ、毎日こんな男だらけのとこでビジネスやってて、なかなか普通の女子はついていけないよ」
って。
ほんとにな。
もうね、ほんと疲れるんだよ。
ほんとはさ、こんな自分と野郎共の性差を認めるようなこと言いたくないんだけど。
男だらけだし、まずスタミナが全然違うし、雑談も下品だし、まぁ多少下品でも私はげらげら笑えるんだけど。
明確に彼らには、狩野ちゃんは女だからっていう意識がある。
顕在意識か無意識かは問わず。
そりゃそうだわ、私女なんだもん。
でもそれ、私大嫌いなの。
ほんと、疲れるんだよね。
そんな私のセクシャリティなんて、ビジネスに関係ないからオフィスでは言わないけど。
もうこれは、私が私にこびりついている可愛い若い女の子の皮を自らナイフで剥ぎ取って、その場でズタズタに引き裂いて、野郎共の前に掲げないとしかたがない話で。
でも私は今までこの憎たらしい貼り付けられた可愛い若い女の子のレッテルを剥ぎ取れたことがない。
結局女の立場っていうのは利用の仕方次第では、超絶都合のよいポジションに立てたりするのだ。
男にちょっと無意識下で自分を見下させてやって、頼っているふりをすれば、難しくないことならやってもらえたりする。
自分のプライドにちょっとだけ傷をつけて、楽をする。
基本的に怠け者だから、楽がしたいのよこの人は。
それを捨てる気がないんだろ。
捨てて自由になる気が私にはないんだ。
少しずつプライドに傷をつけて、蓄積されて、それが爆発しても。
しばらくすれば復活できることを知っているから。
いつかこの女を殺すと思っていても、私にはいつまでもこの女を殺せない。
繰り返すだけ。
バイオリズムみたいに。