最後のブログと相成りました!
黎翠です。とてもあっという間でしたね。
ではでは、まずは反省をば。
今回は今までの中で一番キャラを作りにくかったなと思います。
今までを振り返って、作家は内気気味な女性。雪菜はちょっと気の強い女の子。メリア(ガイト)はどこか影のある男の娘。チェシャ猫は笑顔の下に色々なものを隠した不思議な猫。特に後者2人は自分で書いてるのもあって、色々な(裏)設定を自分の中でどう表現するか色々しました。
朔というキャラも僕が生み出したキャラでしたが、でも彼は書いている段階からうまく動いてくれない子でした。
『百花繚乱』は、初期設定から二転三転した作品でもあり、当初雪童''朔''は椿の異名『耐冬花』から''冬花(トウカ)''という名前の女の子でした。彼が唯一、初期設定から性転換したキャラで、自分の中でもうまくつかめないままだったのかもしれません。
更に、妖ということもあって見た目と実年齢が一致しないというとんだ設定も付け加えるという最早自殺行為(笑)。胡蝶同様幼く、でも彼女より少しお兄さんで、そしてどこかそれなりの時を生きていた分思うことも色々ある。複雑なキャラを表現しきれなかったようなのがちょっと残念です。
そもそもこの脚本、『最後だから僕らの花道に相応しいモノにしよう!』という個人的な目標のもと、自分の趣味を暴走させたブツなんですね。とってもマニアックなネタもぶち込んでいて、結果本当は一回見て種明かしをして、そこから更に追加情報(史実ネタや花言葉)を踏まえて見ると更に面白いみたいな感じに仕上がってしまいました……。
演じるみんなも大変だったと思います。多分一番下調べを念入りにした作品だった。脚本では表現しきれないネタも沢山あった。でもそれを頑張って読み解いて、『花杜』を作り出してくれたみんなには感謝です。特に演出頑張ってくれたHARUさんには本当に感謝です。僕君の演出凄く好きよ。
思えば、去年の春にやったLiveviLが処女作でした。あの時はなんだか、只管に『これからはうちらが頑張らないと』みたいな思いに潰されていた気がします。
モリコフ先輩が抜けて、よくわからないままに音響作って、脚本書いて、演出して。今の僕だったらあの内容をどう手がけるだろう。時折そんなことを思います。
次の憂鬱傀儡は、HARUさんとの合作でした。LiveviLはイチから手がけたので頭の中でキャラを動かすのが楽だったのですが、これはHARUさんからの設定をどう生かすかと考えてたので多分動かすまでが大変だった記憶が。とか言いつつ話の展開かなり変えちゃったけど←
複雑な言い回しを敢えて選んで、元ネタにインパクトの強い設定を加えて、言葉に出来ない不思議な世界を作ろうとしていた。前回は人死んだけど明るい終わり方をした、じゃあ今回は誰も死なないのに鬱なやつを作ろう。色々なことを考えて、時に作品に呑まれて鬱になりながら書いたら、最後のシーンの台詞まで辿り着きました。
……実はアレ、「『憂鬱』ってなってる癖に『憂鬱』なナイメアちゃん(傀儡)書いてない!」ってなって焦って入れたシーンなんですが、HARUさんの演出や思わぬホリの効果によってとんでもない(笑)ことになって、あれでよかったなと思います。
これで一番楽しかったのは音響作りだったかもしれない。すかいの笑い声との戦いも今ではいい思い出です(笑)
思うことをつらつら書いてるうちに走馬灯のようになってきました。
脚本を書いているときはキャラの感情に呑まれて、心身共に病んで本当に部員含め多くの人に迷惑をかけました。
でも、こうして生み出したキャラが、受け入れられ、愛されるのは書き手冥利に尽きます。
天霧とHARUさんの人気っぷりにはびっくりしましたが、兎さんと帽子屋(パピー)、香散見様と桂花様としてキャーキャー言われているのを傍観しながら、そしてそれ以外のメンバーも何かしらのキャラとして人気だったという話を聞いて書いてよかったなとしみじみ思っておりました。
最後のブログは長くなりました。
朔日草――福寿草の花言葉をタイトルに、僕の高校演劇生活への''はなむけ''としようと思います。