urge

やっと息が出来るようになった。
もっと平気になりたい。
頑丈で壊れなくて崩れそうもない、いくらでも荷物を乗せられる荷台になりたい。



会いたいって、思う気持ちは確かに此処にあるのに、会うための無理はしない辺り、自分に幻滅したりもする。
会う努力、お互いしなきゃ会えるもんも会えない。

会わないことに慣れるのは簡単だ。連絡しないことに慣れるのも。
そうすると、全部、あやふやになる。好きって気持ちも、小さくなる。圧縮袋にいれられてぎゅーってなったみたいに。
会えばまた膨らむのになぁ。


仕事してるとこを見て、この人かっこいいなぁって客観視して、見とれそうになる時がある。もう一度好きになる感覚。
でも不思議なもんで、触れられるとまた小さくなる。普通膨らむのにね。セックスがしたいとも思わなかったりして。

あぁ、まずい。
１年の時の自分みたい。
ひとりでいることが、苦じゃなかった。やりたいことがありすぎて。

「強くなりたい」



優しい言葉はかけないで 涙がこぼれそうだから
弱気な自分を見せるのは正直コワイよ

嫌われたくない君だけには 無理に笑おうとしても
「お腹すいたね」なんて言うからあきれて怒って笑って楽になった

ああ君がいて良かった…そう思う度強く手を握るから
ああ同じ気持ちで強さでそっと握り返してくれるだけでいい

強くなりたい 強くなりたい
いつか軽々と君を抱き上げられるような

強くなりたい 強くなりたい
だってこんなにも僕を好きでいてくれる君がいるから…


何も言わずにかけてくれたジャズのレコードは温かくて
安心した顔で僕の肩にちょこんともたれて眠ってる君が好きだよ

ああ君といて良かった…心配事は消しゴムじゃ消えないけど
ああ抱えきれない荷物を人は分け合うために二人になるんだね

強くなりたい 強くなりたい
いつか凍えている君を温められるような

強くなりたい 強くなりたい
だってこんなにも僕を素直にさせるのは君だけだから…


強くなりたい 強くなりたい
いつか軽々と君を抱き上げられるような

強くなりたい 強くなりたい
だってこんなにも僕を好きでいてくれる君がいるから…

君といるから…