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心が壊れてしまう



誰かが不幸になることでしか誰かの幸せは生まれなくて、それがどうしたって苦しくて不公平で、きれいごとにしか聞こえないけれどみんなが幸せになれる方法があればいいと思ってしまう
私は甘ったれで現実が見えていないんだろう


五月にタイムリミットを決めてた
きっとまた丸めこまれるんだろうと思っていたし、自分がもう少しの間だけ泣くのを我慢するだけだと思った
純くんが私を選んでくれたことは本当に嬉しかったし、でも怖い気持ちが強すぎて、きっともう前に進むしかないから
中途半端な関係を続けることで、ズルをしていたのは私も一緒だったんだ

「もう会わないって話をしてきた。別れるって選択肢も含めて、考える時間が欲しい。距離を置きたい。俺が実家に戻る時、お前を連れていくことはできないからって、話をしてきた。きちんと答えを出す時、もう一度会うことになるけれど、そのけじめがつくまでは俺もここには来ないから。」

純くんの言葉はあまりにもまっすぐで正直で、怖かった。自分が口にした言葉は、この人をこんなにも悩ませて苦しめて傷つけたんだと思ったら、そのことに対する罪悪感と後悔が渦を巻いて、自分が情けなくなってしまった。

失恋の歌を聴くとあまりにも心が苦しくなってどうしようもないし
きっといつかこの分が自分に返ってくる
同じようにお別れを言われるかもしれない
同じように大泣きすることになるかもしれない
それでも純くんを放すことなんてできなくて
自分が邪魔ものだって分かっていたのに譲れなかった

怨まれて当然のことをした
きっと、たくさんの人に非難されるんだろう
きっと、誰も祝福なんてしない恋なんだろう


付き合って、別れて、また誰かを好きになって、
ずっと続いてきたことでずっと続いていくことで、
それでもこんなに辛くなる
もう恋愛なんかしたくないと思うのに、なんで人は人を好きにならずにいられないんだろうな

三年以上、ふたりは同じ時間を過ごしてた
三年分の思い出があって、好きって感情じゃ片づけられないくらいにお互いが大切で、
かけがえのない存在になっていたんだろう
息をするみたいに隣にいたんだろう

後悔してる?って聞いた時、後悔してないって自分に言い聞かせてると答えてくれた
きっとそれは本音だから、私を選んだことが間違いじゃないと信じたい純くんの本心だから、
私は後悔させないような人間でなくちゃいけない
お前を選んで良かったと思えるくらい夢中にさせなくちゃいけない

「お前だけが好きだよ、あっちのことなんか好きじゃないよって、そう言わなくちゃいけないのは分かってたけど、でも俺には言えなかった。感謝してるし、簡単に割り切れるような時間を過ごしてきたわけじゃないから。それはお前にも言えることで、きちんと付き合っていたわけじゃないけどお前と一緒にいた一年は本当に大切で、本当に意味のある時間だったから。どちらにせよ辛かったのは変わらない。どっちを選んだって苦しかった。お前がいなくなるのも怖かったんだ」

本来なら私の前で、彼女と別れることが辛いなんてことを出しちゃいけないんだろうけど、
でも子どもみたいに泣くのを我慢して声が震えてる相手を見たら、嫉妬も何もかも忘れてしまって
泣いてもいいよ、本当に好きだったんだね、大切な人だったんだね、
気がついたら失恋した友達を慰める時の気持ちになってた
それぐらい人を好きになれるとこも、相手に感謝できるとこも、愛しくてたまらなくて

「俺が泣くとこなんて、普通見れないかんね。つーか見せないけどね」って笑い話にしようとするのも見てて辛くて、気がついたらぎゅってしてた。
こうしたら見えないでしょって、髪を撫でてあげることしかできなかったけど
男の人の涙を初めて見た
男の子じゃなくて、胸の中にいるのは自分よりもずっとずっと年上の男の人なんだけど、子どもみたいに泣くとこを見て前よりもずっとずっと愛しくて

震える肩を抱くのは、私でいいのかと思ったりもした
余計に苦しめているのかもしれないって
でも放っておけなくて、頑張ったねって褒めてあげたくて慰めてあげたくて

がきんちょに慰められてしまった、情けない、って照れ隠しで言ったあと、「よかった」って一言を口にした
その言葉にどんな意味が含まれているのか、全部を測り知るのは到底無理だけど、でもそれは本音
彼女のことで泣くなんて、普通に考えたら御法度だし、それが理由で一線を引く人もいると思う
でも、なんか、そーゆーのを全部ひっくるめて愛せるんじゃないかなって思えた

長い間付き合っていた人に、別れを切り出すのは本当に辛いこと。相手のことを嫌いになったわけじゃないなら尚更。その気持ちは私にも分かるから。私は一年引きずりました、思う存分引きずってください、そんな言葉がするする出てきた。

いくらでも待とうと思うし、ひっくるめて愛せるって思う
でも、私を選んでくれたことは本当に本当に嬉しいことのはずなのに、
素直に心の底から喜ぶことはできなくて
これが罪悪感なんだと思った
心臓に鉛でも乗せたみたいに、息をするのも億劫になるほど


時間は全部を洗い流してしまうから
意地もプライドも嫉妬も涙も
すれ違いを生んだ傷跡でさえ綺麗に隠してしまうから
あの頃は幸せだったって、良い思い出だけが残るから、
私は一生かかっても岩崎さんに勝つことはできないんだと思う
今からこんなこと言うのはおかしいけれど、でも純くんが後悔する時は必ず来る
それがとても怖くて



本当は、このまま話だけをして帰さなくちゃいけないって分かってた
今日セックスをしてしまったら、その間は嫌なことを忘れられるけど、きっと純くんは後悔するから
これ以上、この人に罪悪感を押し付けたくなかった。後悔の気持ちで苦しめてしまうのが嫌だった。
でも自分のありったけの力で抱きしめてあげたくて、帰さなくちゃいけないのは分かってるんだけど、ごめん、帰したくないですって言った。帰らなくちゃいけないのは分かってるんだけど、俺も迷ってるって言われた。

だったら、いくらでも私が悪者になるよ、
今だけ、全部忘れさせてあげるから、
全部忘れさせて、
泣きそうになってるのに気付いていたけど

忘れてもいいの?
何を?
彼女の感覚、消えてもいいの
消して、祐理が消して、


後悔すると分かっててセックスをした
あんなにも苦しくて切なくて相手を埋め尽くしたいと思うセックスはないと思う

今からがもっともっとつらくなる
もう、泣いてらんないんだ

タイトルなし



本当に別れ話をしてくるとは思っていなかったから
びっくりしすぎてどうしたらいいのか分からない

男の人が泣くところを初めて見た
胸が痛かった
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