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Many Classic Moments24



*まとめ*








「(僕、高杉さんが好き)」







「──あの、銀さん」

だからね、新八くんは極力静かな声で言ったのですよ。もう分かったから、自分が誰を好きなのかってね。図らずも銀さんのおかげで気付いてしまったのですよ、新八くんは。
でも銀さんはそのセリフに大いに勘違いして、はああと安堵の溜息を吐き、


「だろ?な、そうだったろ?てめえが好きなのはやっぱり俺だよな」

って、やっぱり新八くんをぎゅうぎゅう抱き締めてるだけだけどねっ!(んもう銀さん)


「いや、えっと、その、僕が好きなのは」
「だよなだよな。てめえが好きなのってまず俺だよな、まあ新八だしィ?それ以外の答えとかねーよな、あり得ねェよな」
「いや僕の話聞けよ!まずは僕の話をちゃんと……てか、ぎ、銀さん?」
「ん?」

そしてね、さっきからずっとこの体勢でいるわけですからね、銀さんってば新八くんの背中にずっと張り付いてるし、何ならうなじにキスマークとか残してるし、新八くんのイイ匂い嗅ぎ放題だし、しかも新八くんなんてキャワイイ女装姿だし、着物の裾短いし、マジ美脚だし、


「……や、あの、何かあの、さっきから……硬いのが僕のお尻に当たってるんですけど」



──って、ナニを勃起させてんの銀さんはァァァァァ!!(言ってる言ってる)こんな問答しながらずっと勃起してたのかよ、しかもいつも以上にガチガチかよ!最高だよアンタ!(え?)

ひはー、もうね、これはね。仕方ないって話ですよね。そりゃあ勃起しちまうでしょ、好きな子にずっとくっ付いてりゃそうなるわ。ならない筈ないね、十代の性欲なめんなってね。コレ銀さんだけじゃないでしょ、男子としては至極普通の事ですっ!(ドン!)

でもまあ、銀さんだから悪びれないと思いますけどね。


「……。いやまあ……仕方ねーだろ?これ生理現象っつーかね。うん(真顔)」
「何がですか、意味が分かんねーよ!とりあえずどいてくださいよ、僕がこんな格好してるのが悪いのはよく分かりましたからっ!(フガフガ)」
「いやいやいや、ちょ、じゃあコレどうすんの?俺のはどうなんの?いつも以上にガッチガチだよやべーから!」
「しっ、知らねーよ!僕に聞かないでくださいよ!何なのアンタのそれ!何でそんな事になってんの!?」

赤面でうっぎゃあああと暴れる新八くんを抱き締めて、まだまだ新八くんの匂いをスンスンしてると思う。新八くんのお尻に自分の魔羅擦り付けてると思う(銀さんったら全く)

「離れてってば銀さん……あ、アンタおかしくなってるんだって!落ち着いてくださいよ!てか何で僕でそんな、そんな風に、(あわあわ)」
「いや俺だっててめえから離れてーよ!できるなら離れてーからマジで!でも離れらんねえ、何だってんだこの引力はァァァァァァ!!万有引力の法則がハンパねえェェェ!!(ぎゅうぅ)」
「いやそれ引力っつーか、ちょ、だから変なもん押し付けんなよ!何もうこの人の法則が嫌ァァァ!!」

涙目で赤面する新八くんを闇雲に抱き締め、ふーっふーっと息荒くしてる銀さんだからね。もう目とか血走ってますけどね、鼻息も荒いしね。てか発情しててもボケツッコミができる、これ何て素晴らしい銀新の法則ですかね(全くです)

そして興奮するあまりに突如として新八くんのミニ丈の着物を気にしだした銀さん、

「てかお前さ、この下には何を履いてんの?この丈だとトランクスならはみ出ちまうし。普通にブリーフなの?それともお前、女もんのエロいやつとか履いてんなら俺許さねえぞ。そんなんアレだぞお前……百点(ビシィッ)」
「どんな採点基準んんんんん!?そんなもん僕が履く筈ないでしょ、どこの変態ですか!」

もはや鼻血をつーっと垂らしながら、真顔で親指グッと立てて新八くんを採点しております(鼻血拭こうね)。だってなあ、最高だもんな。新八くんが女もんのふりふりしたパンツ履いてるとかなあ。そりゃあ銀さんも鼻血も出るわな、しゃーねえ。
んで鼻血をゴシゴシ着物の袖口で拭った銀さんは、赤面する新八くんに改めて聞く。

「じゃあ何だよ。何履いてんの?むしろノーパン?ノーパンいっちゃった?」
「…………(カアァ)」
「……。……え?いや待って新八、お前、てか俺だってそこまでさすがに予想してねーわ。何お前、つー事はずっとノーパンだったの?」

どどどどうしよう何てことっ!!銀さんの問いに無言になった新八くんが見る見るうちに赤くなっていくよ、首筋まで赤く染めてるよ!そしてお目目がぐるぐるしだしたよ、どうしようこの子ずっとノーパンだったらしいよ!

ややややややっべえェェェ!!そんな破廉恥な装いで野郎共の前に居たってのか君は!そんな短い丈の着物着てからに!何て破廉恥なっ、ふひー新八くん最ッッッッ高!!着物毟り取ってやろうかァァァ!!(ビシィッ)(お前もかよ)


「だ、だって仕方ないでしょ!?下着の類いなんて何も用意されてなかったし!でもコスプレするんなら心まで飾れって銀さんが言ってたし!」
「いや言ったけど。言ったけどさァ、アレだよお前、そんな短え着物の下に何も履かねェとか……ほんっとお前って子はどんだけだよ……だから百点(ビシィッ)」
「だからどんな採点基準ですかそれェェェェェェ!!てかまた鼻血、アンタ鼻血出てるっ!」

そりゃあね、こんな事を聞かされたあかつきには、銀さんはまた真顔で鼻血ですからね。つーっですよ、たらりと赤い線が垂れてるよ。銀さんの鼻の粘膜弱いんだから、特にエロ関係のことには。

銀新はやっぱり萌えるねえ。最高っスよ。


「どーすんだよお前、どうりで何かお前のケツの感触がいつも以上にToLOVEるダークネスっつーか……やべえェェェ(ハアハア)」
「ダークネス展開してる意味分かんねーからァァァ!!い、いい加減にしろってば!離してってば!何か息荒いってば!」
「よし分かった、じゃあこうしようぜ。お前の太もも貸せよ。ちょうどいいだろ、お前そんな格好だし。そんで俺のをお前の太ももで挟んでこう、シコシコっつーかパフパフ……(ハアハア)」
「でっ、できるわけないでしょうがァァァ!!何それ、どんな提案!?パフパフじゃねーよ!(ド赤面)」

そしてあろう事か素股の提案ですよ。最高潮に赤面した新八くんは完全に拒否ってるけど、銀さんはその、

「大丈夫だから、これ絶対ェ俺の保たねえから、すぐイくから、マジだから(ゴソゴソ)」

っておま、だから何で息も荒く急いで腰紐緩めてんの!?何を必死に魔羅取り出そうとしてんの!?必死でナニをしようとしてんのアンタは、てかいつぞやの晋助がベルトのバックルガチャガチャさせてる時とやってる事が全く変わんねェェェ!!

ハンパねえシンクロ率だよ、お前らの性欲が迸ってる時なんて更にだよ!(キャッ二人とも最低過ぎィ!)



「本当に嫌だってば!無理です、マジ無理っ!」
「無理じゃねーよお前、てか俺ももう無理だから、むしろ俺の方が無理だっての。最初っから突っ込むとかしねーからいいだろ、俺だってそこまで鬼畜じゃねーよ。こんなんちょっとパフパフシコシコすりゃすぐだろバカ、素股くれェ皆してるから、考え過ぎなんだよてめえは、てか頼むからヤらせてェェェ!!(ズザァッ)」
「いやアンタにはプライドとかないのォォォォォォォ!!??」(←正論)


ハイっ!こういう銀新が大好きな人は挙手です、てかそれ私です!(弾ける笑顔で)
何ででしょうね、うちの銀さんすぐこうなりますよね。新八くんを好きなのは分かるが、真面目な時もあるのにすぐにこう……盛るよね!(キラッ)盛るんですよね、ええ。白夜叉さんも若いしね。


「だから一回だよ、一回でいいから、出すもん出せば俺もちゃんと話せるから。そうしねえと下半身に血が集中し過ぎてチンコがパーンってなる!マジで!」(←どんだけ力説)
「いっそなっちまえよばか!銀さんのばかばか!」(半泣き)
「おま、それひどくね?同じ男ならこの辛さ分かんだろ?なっ?だからこう、ちょっとそこに手ェ着いて、ケツこっち向けて。そしたらあと自分でするから、マジそんだけでいいから。お前へのダメージもねーから(真剣)」
「ひいぃ!当てんなっ、それ当てんなァァァ!!どんな指示ですか!僕への精神的ダメージハンパねーよ!」

何をスリスリしてんだろうか銀さんは、そして新八くんなんてもうほぼ泣いてますけどね、ええ。新八くんが銀さんに迫られると泣く率高いんだよね(どんな)

いや〜こうなってる時の銀さんをさ、ウブな童貞新八くんが止められると思う?無理でしょ、だってこういう時の銀さんてケダモノさんですからね。全く萌えですねアンタね、最高っス銀時先輩!

でも私がどんだけ萌えてても、この新八くんは嫌なんだよなあ。ふーっふーっと荒く息吐く銀さんもだんだんと怖くなってくるし、ここでね、こんな流されるように銀さんとセックス紛いの事するなんて本当に嫌だったのさ。
晋助が好きって、やっと分かりましたしね。ついさっきだけど、分かったから。


「(高杉さんとしか嫌!)」

ですってよ。新八くんの乙女心は決まったら一直線なんだもん。
だから言った。


「ほ、本当に嫌……ごめんなさい。こわい……」

えぐえぐ泣いてる新八くんが洩らした、蚊の鳴くような細い声。さすがにそれには、興奮しきってた筈の銀さんを止めるだけの効果はあったらしく。

「……は?何それ。俺が怖いって事かよ」

でもね、いくら自分が悪いとは言えど、新八くんに拒否られたら銀さんなんてすぐ不機嫌になるしね。極限までムスッとしますよ、すぐにね。

「ち、違う、銀さんは怖くないです。でも……こんなの、」

いやです……と、ポツンと洩らす新八くんの声はやっぱりか細い。だから銀さんも仕方なしにガリガリって頭掻いて、ああクソって毒突いて、新八くんから身体を離してくれる。自分だって退っ引きならない状態だけど、ここは新八くんを優先してくれると思う。何故なら銀さんだから。

「……わーったよ。もうしねえよ、変なことも言わねーよ。 だからお前、もうそんな顔すんな。さすがに俺だって傷付くわ」

新八くんの切なそうな泣き顔を見て、銀さんは優しく言う。そんで新八くんの頭をぐしゃぐしゃって撫でる。その手つきは至極いつもの銀さんのもの。

「うん……ごめんなさい、銀さん」

だけどホッとして、ようやく笑みを洩らした新八くんのお顔はカワイイからねえ。やっぱりね。だから銀さんもちょっと迷った風だったけど、ひょいって屈んで、新八くんの身体をぐるんっと軽く反転させるの。
反転させて、新八くんのお顔を正面に見ます。


「……なら、キスしていい?」
「えっ」
「頼むって新八。それだけだからマジで」


ぐわしと新八くんの両肩を掴み、ハッハッと切なげに息を荒げる銀さんを見てるうちに(わわ凄え我慢してんのね)、新八くんも胸苦しくなった。銀さんの切なそうな顔を無視できる新八くんではないもんね。
凄く真剣に頼み込まれて、気付けば銀さんの勢いに流され、頬を染めてコクリと頷く新八くん…………って君はね!?本当に押しに弱いですよね新八くんは、特に銀さんの押しにさァ!

もうどうなっても知らんよ私ゃ、ふひー銀新ってばやっぱり最ッ高ォォォォォ!!





「……ん」

お目目をきゅっと瞑って可愛く息を飲んだ新八くんに、銀さんは顔を傾けてチュッと一回だけキスする。そしたら銀新の初キッスを終えた銀さんは、

銀さんこそ頬を染めて、
ドッドッと心臓を最高潮に高鳴らして、
ぐわしと掴んだ新八くんの肩に置かれた指先に力を込め、


「……あ、やべ。美味え」

って、どんな感想ですかそれ!真顔で何言ってんのこのケダモノさんは!

まあケダモノだからしゃーねえな。銀さんだってテンパってるだろうからね、何たって初めて好きな子とチューした訳ですから。何とも思わねえ子以外とキスするのなんて、銀さんだって生まれて初めてなんですよ。だから許しましょうか(ハイ)

そして未だに目を瞑ったままの新八くんのカワイイお顔を見下ろし、はあと一つ甘いため息を吐き、


「……おーい。それ以上目ェ瞑ってると俺の好きにしちまうぞ」

呟く。
それには慌てて、パチリと目を開けた新八くんですがね。


「えっ?あ、ごめんなさいっ、僕うっかり、やば、」

新八くんはついつい癖でね、ずっと目を瞑ったままでいたのですよ。晋助とチューする時の癖です。そして新八くんのキス待ち顔はめっちゃカワイイ。
でも銀さんはそんなの知らないからね。新八くんが晋助にヤられてる事も知らないしさ。

だから頬を染めてあたふたしてるおぼこな新八くんを見てるうちに、ドッドッと高鳴る自身の心臓を持て余し、やはり真剣な顔をして新八くんの肩を鷲掴み、


「ハイっ、つー事でもう一回」
「えええ!?何でだよ!一回だけじゃ……」
「んな事ひとっことも言ってねーよ。もう収まりつかねーぞコラ、どうしてくれんだよお前。新八のくせに(ドキドキ)」
「え、ちょ、わわわっ」



そして二回もまんまと新八くんの唇を奪うっていう。何たって新八くんの唇美味しそうですしね。一回キスして、また確認したくなった気持ちは分からんでもない。
そんでチューして、角度を変えて何回もチュッチュして、唇離した後は無言でハアハアですね。涙目になってる新八くんのお顔を見下ろして。

「何お前コレ……や、やっべえ……ハンパねえ、ずっと味わっていたくなるわコレェェェ(ハアハア)」
「ど、どういう意味ですか。てか離せよ、もういい加減にしてよ(キッ)」
「お前くっそムカつくんだけど、何その生意気。なのに何そのお前の唇、何で新八のくせにこんだけ美味えんだよ、てか、も、もう一回させろやァァァ!!(ハアハア)」
「はあっ!?だから無理だってば!てかアンタの息荒すぎィィィィ!!」


血眼で迫ってくる銀さんに、いよいよ新八くんも悲鳴をあげかけております(んもう銀新っ)
まあさすがの銀さんも、もうこれ以上キスしてたら完全にヤバいと思いましたよね。てかキスだけでイきそうですよもう、キスだけで発射できそうですよ、何たってずっと新八くんとこうしたかったからさ(若さ爆発中)

だから凄え名残惜しいんだけど、無理矢理に新八くんから身体を離すのですよ。


「……ああクソっ!ほんっと無理だわコレ!ほんっとあり得ねえだろ、新八のアホ!」
「いや僕の方が無理なんですけど、銀さんのばかっ!」
「アホ!」
「ばか!」
「メガネ!」
「天パ!」
「童貞!」
「糖尿!」


──ってもう、こいつら放っとくとずっとコレやってるよ?何たってBL界でも奇跡のシンクロ率120%を誇る銀新だもんよ(はあ)
銀新は仲良いねえ、しかし。だから銀さんも辛かったと思う。キスをやめて、無理矢理に新八くんから距離を取ったのは。

でもここで止められたのだって、新八くんのことを大切に思うからこそ。

「あああもういい!ちょっと厠行って、一発抜いてから外走ってくる!」
「えっ、お外って?鍛錬で?」
「違ェよ、鍛錬なんざ俺がするかっつーの!血抜きしてこなきゃもうてめえの顔見てらんねーよ!」

キョトンとする新八くんに叩きつけるように言って、あとは踵返してからダダダと走って部屋を出て行く銀さんなのですよ。でも血抜きとは言え、他の女で紛らわせる気もしなかったらしいよ。ふふ。


「(ああやっべえ、キスしたら治るどころじゃねーだろ。お前の唇以外のもんも欲しくてたまんねーよ)」


新八くんの唇を知っちまったら、もう他のもので紛らわせる事もできなくなったようですね、銀さんは。
だから嵐が去った後の静けさに等しいお部屋の中で、へなへなと一人座り込むのは新八くんなのですよ。


「(銀さん……どういうつもりで僕にキスなんてしたんだろう。本当に、高杉さんの言うように、銀さんは僕のこと……?でも僕が好きなのは……)」




誰かに問われて、初めて分かること。誰かに気付かされる己の感情ってありますね。だから新八くんも、ようやくね。長かったけど、ようやく今自覚した。


「(高杉さん……好き)」



高杉さんが好き。僕は高杉さんに恋している、って新八くんは生まれて初めて気付かされたのです。初恋のトキメキに打ち震える16歳。

なのに銀さんにキスなんてさせてね、首にキスマークなんて付けさせてるからね。全くもうね、新八くんったらこの先どうなっても知らねーよ?
マジでな。
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