う〜ん。原作高新ちゃんが幸せになるのは大いに結構、てかむしろ望むところなんだけど、鬼兵隊の紅一点ことまた子ちゃん的にはこう、

「な、なんなんスかあのモブ顏眼鏡はァァァァァァ!!ありえないっス、てか何で晋助様に向かって普通にツッコミ入れてるっスか!?晋助様を敬うでもなく、ひれ伏すでもなく、対等気取りっスか!マジでムカつくっス、もうあいつの眼鏡割るっス、てか殺していいっスか武市先輩ィィィィィィ!!??」(うがー)

っていう風になる事は請け合いなのでしょうね。隣りの武市さんの肩をぐわんぐわん揺さぶり果てていることでしょう。しかし別にうちのまた子ちゃんは晋助を神として、カリスマテロリストとして崇め奉ってるだけで、恋愛感情とかはないんだけど(outside部屋かどっかにあるまた子ちゃん話参照)、それにしても新八くんがムカつくことはムカつくんです。そいつが乙女心ってやつです。
でもそれに返答する武市さんは結構普通で、肩揺さぶられつつも普通で、

「また子さん。愛って言葉を知ってますか」

とか、いかにも頭良い人の喋り出し風に、若干哲学の方向から懇々と話そうとするものですから、でもそもそもまた子ちゃんと武市先輩は気が合わないので(根本んんんんん)、
頭の上にクエスチョンマークを浮かべたまた子ちゃんに、

「は?いきなり何スか武市先輩、てかキモいっスって。マジ意味分かんねーっス、晋助様と何か関係あるんスか?」

とかジト目で言われて、これには普段は温厚で通っている武市先輩もさすがにカチンときて、

「(ふう、とため息を吐き)……まあいいです。止めておきますよ、あなたのようなイノシシ女に愛を説くなんて高尚なことはできない」

とか言ってしまって(先輩)、売り言葉に買い言葉な勢いで更にうがーってなってしまったまた子ちゃんは、

「はあァァァ!?ちょ、何なんスか先輩、てか変態!また子のこと馬鹿にしてるっスか!?べ、別にいいっス、また子はどんなことがあっても晋助様についてくだけっス。晋助様の下でずっと、ずぅっと鬼兵隊メンツとして在りたいだけっス!」

と、マジ素直な目線で己の鬼兵隊愛を語ってしまい、キラキラとした魂を見せつけてしまい、
それには少し刮目した武市さんに、

「あなたもたまにはいい事を言いますね、ごくたまにですが。成人女性のわりに、ですが」

とか真面目な感想を漏らされ(いやだから先輩)、やっぱりまた子ちゃんはうがーって怒ってる感じなんですけど、武市さんと言い合ってるうちにすっかりと新八くんへの怒りとか沈静化していきそうなんですけど、だってまた子ちゃんの晋助崇拝がそんな事で潰える筈がないので、また子ちゃんの晋助崇拝って物凄いものがあるし、だから晋助様が気に入ってんならいっちょ揉んでやるっスか的な、ヤンキーのかわいがり精神をその内に新八くんにも向け始めるようになって(新八くんが危ない)、

てか、その……何気に周りの人々から温かい目で見守られてんじゃねーか高新はァァァァァ!!??(今更気付いたのか)