母親が妙に張り切り出した。
危険信号ですよ。
思い込みですぐ突っ走ってくれるから……。
最終的には“貴女のためなのよ”ってキレるっていう。
とりあえず、放っておいて。
自力でやれるとこまではちゃんとやるから。
本当にダメな娘ね、私。
何が違うんだ。
私が伝えたいことと、母親を受け取っていることが。
その食い違いで心が耐えきれなくなりそうで……。
このまま、私は狂って行くんじゃないだろうかとか。
いいの、私はただ、母親の怒鳴り声を聞きたくだけ。
私はただ、母親のイラついた表情を少しでも減らして欲しいだけ。
だって、恐怖なんだもん。
いつ来るのか、いつ来るのか、頭の中が恐怖と不安で支配されるのよ。
ごめんね。
私じゃ救ってあげられない。