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August 6th 2012


やわらかな肩越しに
霧深く煙る森
隠された真実が
密やかに こだまする

瞼に焼きつく
モノクロームの世界
くろい 影が 絡み合う

舞い降りてくる 光の雨に
すべて 赦され 溶けてゆきたい
はりつめてゆく 私の罪を
悼むように響く こもりうた

かすれてく記憶を
揺り起こす優しい歌
あたたかな面影に
胸の奥 ざわめいた

ノイズ交じりの現(うつつ)
眩暈の中で
あかい 花が 散っていく

零れ落ちてく 虚ろな夢を
すべて 抱きしめ 愛おしみたい
取り残された 幼い痛みが
遠く 問いかける こもりうた

たそがれに滲む空
朧な月影がゆれて
濡れた瞳に映った

砕けては散る 光の破片(かけら)を
あつめ 夜を消してゆきたい
願いを抱いて 目覚める日まで
そっと 口ずさむ こもりうた

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