夕方、買い物に行って疲れたのか、少し寝ていた。
そして怖い夢を見た。
とても眠い夢…
そして、見知らぬ人にベタベタ触られる夢…
とても気持ち悪い。とても恐ろしい。
そして、夢の中で目を覚ます。
あ〜アレは夢だったのかと安堵する。
しかし、それも束の間。
何かが怖い。恐ろしい。
そして眠い。

窓の外には漆黒の闇と真っ青なハンガー。
閉まらないカーテン。
押し入れに飾られた、ぬいぐるみ。
キュルキュルと鳴くカセットテープ。
何かが変で、何かがおかしい。
このまま眠ってはいけない。そうヒシヒシと感じる。
そして思うのだ。
アレは、本当に夢だったのか?
こちらの方が夢ではないのか?
知らない女の子が吐き出した血は妙に現実味を帯びていた…
アレが現実ではないのか?

何度も襲いくる眠気の波に正常な判断を失いそうになる。
しかし、どちらにせよ、どちらもヤバい。
とてつもない危機感が警笛を鳴らす。
目を覚ませ、目を覚ませ、目を覚ませ。
そして、目を覚ます。
そう全てが夢。どちらも夢。
ただ一つだけ、良かったのは、甘くて美味しいワインを楽しめたことだけ…