現在、躁鬱病は神経伝達物質に深く関係のある病気と認識されています。
神経伝達物質は、ドーパミン(喜びや快楽)、ノルアドレナリン(恐怖や喜び)、セロトニンを含め沢山存在しますが、おそらく重要な鍵となるのは、名を挙げた3つだと思われます。
(躁鬱病は双極性障害…感情に影響が出る病気だから)

まず、ドーパミン。
快感、覚醒、興奮を司ります。
これが分泌されている時は、幸福感を覚えやすいです。
しかし、不足すると攻撃性が高まってしまいます。
また、統合失調症との関係が強い物質でもあります。

次にノルアドレナリン。
脳内では、ドーパミンから精製される物質です。
(精製にはビタミン類が必要)
基本的には脳を活性化させる物質です。
過剰になると不安症やパニック障害、恐怖症を引き起こし、心拍数や呼吸数を高め、消化、排泄、発汗抑制に影響を及ぼし、不足すると睡眠障害を引き起こすと言われています。
尚、アドレナリンはノルアドレナリンから精製される物質です。

最後はセロトニン。
大きな役割は心の安定。
ドーパミンとノルアドレナリンのバランスを安定させる役割を担っています。
これが減少しますと、衝動的になったり、攻撃的になったり、自殺したくなったり…鬱病や不安症、適応障害、強迫神経症、心配性、過敏症、過剰な拒絶反応など様々な不具合を引き起こします。
また、睡眠は浅くなり、夢(特に悪夢)を多く見るようになります。
(必要量あれば快眠)
更に、食欲を司る神経とも関係があるので、食欲不振や食欲増進しまくりといった不具合も引き起こしたりします。