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ミュージカル憂国のモリアーティ 8/8,8/9

ミュージカル 憂国のモリアーティを観劇してきました。
このご時世なので、幕が開くのかどうか、開いたとしても次の日はどうなるのだろうか。
先の見えない不安と戦いながら過ごした公演期間でした。

当然お客さん側がこうなのだから、毎日ステージに立つキャストやスタッフはもっと緊張感と不安感に襲われてたのではないでしょうか。
感染対策など、徹底した意識を張り巡らせて一日一日を守り通してくれた関係者には頭が上がりません。

実は前売り券は最速から一般まで全滅しておりまして、
どーーーーにも行ける希望もなかったのですが、当日券抽選があるということで夏休みに入る最後の8/8〜10に抽選申し込みました。

とても運よく8/8、9、10の6公演の内5公演の抽選券が当たりまして、最初の関門はクリアしました。
当日当選番号が発表されるまでドキドキです。
ただわりと土日の当選率は高くて6〜8割は当たる感じだったので、結果として合計4公演観ることができました。
外れたのは千秋楽の公演だけでした。
なので2日間4公演連続観劇だったので、正直腰が限界でした。←

極力ネタバレは見ないようにしていたので、公演をしているキャストのSNSなんかも一切見てなかったので、本当に新鮮な気持ちで参加できました。
というか、あの銀河劇場にだいたいですけど380人くらい(レストレード警部が言ってた)しか入ってないんですって。
あんまりレポも流れてこないのはトータル的に観れている人が絞られているからというのもありそうです。
客席は一席間隔で空いていて、入り口では消毒、靴のマット、サーモグラフィー、マスクやフェイスガードなどなど、、、あらゆる感染対策がされており、
客席も誰一人として喋っていないから静かーーーーーでひっそり流れるBGMが雰囲気醸し出していてすごかったです。
ロビーでは立ち話してる人なんかがいるとスタッフが声掛けたりしてわりと目を光らせてる感じ。
絶対にこの舞台を途中中止になんてさせない!っていう気概が見えました。

9日マチネが当日券で最前列が買えまして。
フェイスガードつけながら観劇しましたよ。

モリミュOp.2の内容は三本立て。
1 バスカヴィル家の狩り
2 二人の探偵
3 大英帝国醜聞
個人的には2の二人の探偵、特急列車のお話が大好きです。
曲もよかったしお話も好き。時間的には短いストーリーなんですけど、短い間にスリルもあるしわくわくするし楽しいです。
もーウィリアムもシャーロックもいきいきしててかわいいの。目を輝かせて推理対決して、にっこにっこのらんらんらん。(?)
ストーリー的にはシャーロックとワトソンが仲たがいしちゃってギスギスしちゃうところに事件が起こって、容疑者はワトソンって疑いをかけられる。
その疑いを晴らすためにシャーロックとウィリアムが真相を暴く推理対決をするってお話なんです。
まずシャーロックはあの豪華客船事件以来にウィリアム数学教授に出会えたことにはしゃぎ、ウィリアムは鋭い指摘をしてくるシャーロックをおもしろがり、ルイスは兄さんになれなれしいシャーロックが気に入らず、レストレードはいつも通り。
にぎやかにいろんな状況が錯綜して見てて楽しいです。

シャーロックとワトソンの大喧嘩がわりと本気で胸が痛む
どちらかというとシャーロック陣営の賑やかさが好きな私は、ワトソン君がシャーロックを見放してしまうあの場面がくっそ心が痛いのですよ。
いや、わかる、あれはシャーロックが全面的に悪い。ワトソンがあんな態度で暴言を吐くシャーロックに嫌気が差すのも当然なんだよ。
でもね、そこで、シャーロックも、言いすぎてしまったと後悔が見えるところが好きなんだよね。
それまでもう狂人のような振る舞いで至高の謎に捕らわれていたシャーロックが、人間に戻るの。
気を取り戻すきっかけがワトソンだったんだなって思うとこのコンビほんと愛しさがあふれるわ。
仲たがいの演技なんだけど、4回観たうちの9日ソワレだけ演技違ったの。
それまではわりと犯罪卿という存在に近づけなくてイライラして癇癪起こして爆発して暴走する感じだったけど、そのソワレだけもうちょっと精神年齢高めの物事がぜんぜんうまくいかねぇって失意が前面に出てしょんぼりモードのシャーロックでしたよ。

シャーロックに内心敵意むき出しのルイス他がおもしろすぎる
筆頭はルイスです。
食堂車でウィリアムを見つけてダッシュで駆け寄り同席しようとするシャーロックに、めちゃくちゃ嫌な顔するルイス。
席開けろよってバンバンバン座席を叩いてルイスを奥に追いやるシャーロックにめちゃくちゃ怒ってる。内心マジ死ねって思ってるこいつ。
あと会話の中で愉快になってルイスにもたれかかって大笑いするシャーロックにめちゃくちゃ怒ってる。内心マジ死ねって思ってるこいつ。
親愛なる兄さんをウィリアムって呼び捨てにしたシャーロックににめちゃくちゃ怒ってる。内心マジ死ねって思ってるこいつ。っていうか用済みになったら殺すってセリフで言ってる。
あとは隣の席でシャーロックがウィリアムに対してカマかけてくる会話を盗み聞きしてひそかに殺気立ってるモランとフレッドもおもしろい。
そんな不穏になるほかメンツに比べてウィリアムはたいそうご機嫌なんですよ。
シャーロックがすごいこと言ってくるのをおもしろがって。
そして推理対決するようになったらシャロのお手並み拝見って楽しんでる。
鍵こじ開けるところなんて後ろで小さく拍手してるもん。かわいい。

あとどうでもいいけどシュッシュッシュッって曲耳に残る。


今回のOp.2はタイトルがそもそも大英帝国の醜聞って名前なので、メインはそこなんです。
アイリーン・アドラーという娼婦が盗み出した極秘文書を取り戻せていうMI6への指令と、同時期にシャーロックへの接触を果たすアイリーン・アドラーの思惑。
大女優、高級娼婦、女泥棒、いろんな顔を持つアイリーンという女がいったい何を目的としているのか、物は違えどアイリーンから双方目的のものを取り戻すことが果たしてできるのか。
変装の達人で男になったり女になったり変わり身がすごいんですよ。だからこその宝塚出身者の配役なのか〜って納得です。
なんていうかあの色のある女の人って慣れてないとできないと思うんですよ。やーんとかあーんとかさりげなく動作に混ぜ込んでくるんですよね。
それが芝居がかってないっていうか自然とできるのすごくないですか?いやあざとい女っていう芝居には違いないんですが、底の見えない演技っていうか。
ある意味うさん臭いんですけど、娼婦っていう観点でみたらすごく様になっているというか。
すごいね宝塚って。(感想が小並感)



皇太子に依頼されたむふふな写真を取り戻すためにアイリーン宅に来訪するシャーロックたちのちょっとしたアクシデント集を。
8日ソワレ 
ポケットから手錠を取り出そうとするも、中でひっかかって出てこない。
(あれって顔で止まるホームズ)
もう一度勢いよく引っこ抜いたら出てきた。
「わお。もう一回引っかかるかと思ったよ。」ワトソン
9日マチネ
手錠をされて差し出した腕にホームズがステッキをかける場面。そこで腕を引くワトソン。
(普通ならそこで抵抗しないから面食らうホームズ)
「なんだよ。」ホームズ
「いや、ステッキが逆だよ」ワトソン
(無言でステッキを直すホームズ)



演出の方法ですごいなって思ったのはドンジョバンニのオペラを開演しているその舞台裏の演出。
表舞台であるはずのあのステージを、舞台裏にしちゃうのすごくないですか?
言葉で説明できないんですが、見れば一発で分かります。見てください。
あそこのモランとルイスのアクションかっこよかったよね。
1つめのバスカヴィル家の狩りでも各役者のアクションありましたけど、こっちはこっちで激しくてすごい。
とりあえずモランは足が長い。(これ言うのはノルマです)

舞踏会でアルバートをダンスにお誘いするご婦人にそこかわってほしいって思ったの私だけじゃないはずでは?
あのアルバートやっばいかっこよすぎでは?一曲お相手してほしすぎた。マスカレイッ
(あ、そのちょっと前にルイスが兄さまっていう場面あったね。ソワァってした。)
正式な曲名はわかりませんが、あの場面で高らかに歌うウィリアムの闇のオペラが圧倒されると言いますか。
劇場をその圧倒的歌唱力で支配してしまうウィリアムこと鈴木勝吾氏すごすぎでは?
いやうまいの十分知ってますけどあまりにもラスボス感あって圧倒されましたよ。



フレッドの女装シーンがあるんですけど、3列目から双眼鏡してごめんなさい。きれいでした。ブルーレイかと思いました。
最後の最後で礼拝堂でアイリーンを追ってきたシャーロックが懺悔室の向こうにいる犯罪卿とお話する場面、ここも演出よかったですね。
シャーロックと壁越しに話しているのはアルバート兄さんなんだけど、その筋書きを用意した本当の犯罪卿はウィリアムだから、立ち位置がね。
もう説明するのめんどいから実際見て。(正直に言った)

歌に関しては前作より倍に増えただけあって、もう物語の7〜8割は歌。すごい。歌で物語る。
キャスト陣もお歌がパワーアップしてて迫力がすごい。
一番すごかったのは、一幕最後のあの見せ場かな。
(曲調とかはまったく違うんだけどレミゼのOne day moreみたいに各パートが入り乱れる超難関曲だよ)
アンサンブルさんも含めて全キャストが揃う全体曲で、身体にびしばし受ける歌の衝撃に震えました。
ありゃーすごい。生歌だからこそすごかった。あの一幕クライマックスは歌の圧に気おされたまま茫然として休憩に入るんですよ。放心状態だよ。


レストレード警部の日替わりについて
主だった日替わりシーンは二か所あって、最初にシャーロック宅にフライパン持って飛び込んでくるシーンと、あとは最後の方の警官との会話。
触れるのは会話の方ね。
私が入った公演では3種類見れました。


・彼女いたことあるんですか→プロポーズの相談
どこでプロポーズしたらいいでしょうみたいな質問にこの舞台とかいいんじゃない?この壇上にたって結婚してくださいー!とか言えばきっとキマるぞ。
あと警部はプロポーズしたことあるんですか?って質問に、なんだっけな、ギリギリないみたいな回答だったな。するような雰囲気までいったことがあるようなことは言ってた。しなかったみたいだけど。
・あ〜〜〜〜なんだったかな、これ二回やったのに忘れちゃった。ごめん。
・犯人のプロファイリングってどうやってるんですか→犯罪卿もプロファイリングできてるんですか?
あぁえっと、犯罪卿はだな、多分おそらくだけど一人じゃない。いっぱいいてその中に兄弟とかもいる。
一人は、そうだな、軍人だな。元軍人。他には、変装の達人とかいそうだな。
他には、眼鏡かけてる。兄さんっていうのが口癖。そう兄弟なんだ。兄は政府の関係者だなきっと。もう一人の兄は、歌がうまい。特に高音が伸びる。
みたいなのがあって。最後のが一番おもしろかったですw

だいたい書きたいことは書けたかな。
マイクロフト兄さんが超絶好みだったってことは最後に言っておきます。
シャロとちょっとバトるシーンがあるんですが、キックが足なげぇ!!!!っていう綺麗なラインで素敵でした。
根本さんはネオロマ以来なのですごいなつかしい気持ちになりました。
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