話題:過去
独り、部屋の隅に丸まって毎日泣いていた日々のことを思い出した。
今を嘆いて、未来を悲観して、ひたすら絶望に打ちひしがれて、毎日死ぬタイミングばかりを考えていた。
私の今は、あの頃想像していた未来よりもほんの少しだけ明るかった。
愛想笑いが少なくなって、興味深いものを見付けて、ほんのちょっぴり頑張れてる気がするの。
あの頃はたくさんのもの憎んでた。
親との諍いも無く、楽しそうに高校生活を充実させてる従姉妹も、親の言う通りに名門大学の経済学部に指定校もらった鳩子も皆、嫉ましかった。
醜いね。
あの頃の私は、相変わらず母親とのケンカが絶えなくて、学校の同級生も担任も全てクズに見えていて、自分もそのクズの一人なんだと気付くと存在全てを消したくて仕方なかった。
劣等感と嫌悪感と罪悪感が血管を通って身体中に渦巻いているみたいだった。
毎日毎日、同じ行動を淡々とこなして、早く三年間が過ぎるのを待ってた。
2年前の春、私による私だけの人生が始まった。
今なら行動できるよ。
今は笑って毎日を過ごしてるんだよ。
だからもう少し、私に時間を下さい。
勉強する時間を。