ところで「感情欠落者」…コレは私が勝手に自分につけた名称です。
それは何も、私が恋愛感情を抱けないだからだけではありません。
どうやら私は、人に比べて、喜怒哀楽が薄いらしいのです。
コレもまあ、幼少期学童期の影響ですかねぇ…

私は道具でならなければならなかった。マリオネットでならなければならなかった。
私にとって感情は抱いてはいけないものだった。
私にとって感情を露わにする事は、激しい叱責を受ける事…殴られる…蹴られる事と同義だったのです。
だから私は感情を持つことを良しとしなかった。
なので、勝手に沸いてくる感情に嫌悪すら感じていましたよ。

私はコンピューターのようになりたかった…
感情を持たず、忠実に言われたことをこなすだけの道具になりたかった…
それが私を守る術だと思っていた…
それが親に認めてもらえる術だと思っていた…

でも結局、感情を完全に消すことは出来ませんでした。
精神科の先生にも言われました。
感情を消すことは無理だと。
いや、むしろ感情を持つことこそが正しい人間の姿だと言われました。
だから、親を恨んでもいいのだと言われました。
でも私には、出来なかった…
私は誰も恨めなかったのです。自分以外は…

そんなわけで、今でも私の感情は分かり難いらしいです。
あっ、躁と鬱の時は分かり易いらしいですけどね。
でも、それは、そういう時期だからで、本来の私の感情の波は分かり難い…
だから私は自分のことを感情欠落者と呼びます。
私には、人として何かが足りない…そう思っているからです。
私は他人に同情や憐れみさえ感じませんしね…
まあ冷たい人間ですよ、私は。
家族であっても、精神的な距離をとり続ける…
そういう人間ですからね。