あの人は、いつだって自分の味方で。
自分の唯一の肉親以外では、誰よりも自分を優先してくれて。
だからそれが当たり前だと思ってた。
あまりにも傲慢なその思い、彼は気づかないはずはないのに気付かないフリをしてくれていた。
ずっとずっと。
僕に与え続けてくれていた。
だから。
「今度は僕が返す番だね」
一度決めたら、もう迷わない。
ど、どうでしょうか??
紫陽花の後、宣言通りに書いてみたんですが。
まとまったような。まとまってないような。
これはもはや別物として見た方がいいのかもしれないですね(汗)
何か感想があったら是非送ってください。
拍手とかメルフォでお言葉を頂けるのとても励みになりますし、それに自分では気付けないことを知れたりするんです。
それと、今日で何とか実験は一段落しました。
後はレポートを二つ仕上げるだけ♪その内の一つはあと結果と計算をするだけなので今回は楽勝です。
土曜日にでも全て終わらせよう。
た、だ。
定期試験がだんだん足音を響かせてやって来ています。
今回の試験は落とせない専門教科が多いので、やっぱり前言っていた通り更新は低めになっていくと思います。
その代わり、書けるだけSSSは書いて行きたいと思います。
連載もプロットまでは完成してるのになぁ。
本文までに辿り着けません。
あ、とりあえず6話はスザク視点の予定です。
一般によくある交互ではなくて、2話ルル視点、その後1話スザク視点というちょっと変わった書き方で書いていくつもりです。
そうするとちょうど話の流れが進んで書き易いので。
それでは後一つSSSを書いたら今日はもう寝ます。
「そうだ、ルルーシュ知ってる?紫陽花の花言葉は『移り気』なんだよ」
「ほぉ、まるでお前みたいだな」
言ってしまってから後悔した。
しまったと思ってスザクを見れば案の定、訳が分からないと不思議そうな表情を浮かべている。
「どうして僕が『移り気』?」
「…いや、何でもないんだ。気にしないでくれ」
「何でもないわけがないだろ。そうやって言うって事はルルーシュは少なくとも少しは心の内でそう思っていた、って事なんだから」
逃げようと思って歩く速度を速めようとしたがその前に腕を捕まえられ、逃走はあえなく断念した。
「ねぇ、どういう事?どうして僕が『移り気』なの?」
黙秘権のつもりで黙れば、更にスザクの機嫌は悪化したらしく。
いきなりぐいっと引っ張られたかと思えば、抱き込められていた。
「ちょ、放せ!!」
「嫌だ、ルルーシュが言うまで絶対放さない」
むっとしてスザクの顔を見上げれば、怒っているというより真剣な目で見下ろされる。
「理由、ちゃんと教えて」
「…」
「僕は、ルルーシュだけだよ?ねぇ、どうしてそんな事思ったの?」
泣きそうな表情。
それは、俺が弱い顔。
別に俺が悪いわけじゃないのに、何故か罪悪感がこみ上げてくるのだ。
それは今回もまた然り。
「…だって紫陽花は」
気づいた時には、口を開いていた。
「紫陽花は?」
女々しいとは思うが、一度言い出したのを止めたら余計にややこしくなるだけだろう。
腹を括って、俺は理由を告げる。
「青、ピンク、紫と直ぐ変わるだろう。前は俺の傍にいたのに、今やユフィの騎士。紫からピンクに変わるように、お前も紫陽花と同じ様に俺からユフィに心が変わっていくんだろうなって思ったんだよ」
「ルルーシュ」
「女々しいんだろ、笑えよ」
「笑わないよ」
そして次の瞬間、右頬に暖かいものが触れる。
「っ」
「不謹慎だけど、とても嬉しいよ。ルルーシュもそれだけ僕の事想ってくれてたんだね」
そして今度は反対側ににもう一度。
ちゅっと音を立てて優しいキスが降ってくる。
「確かに僕はユーフェミア様の騎士だけど、その心は全てルルーシュのものだよ」
「…っ馬鹿」
「本当だよ。だから僕は移り気じゃないよ」
「本当か?」
「誓うよ」
「なら」
誓いのキスを、口にして。
実は昨日、紫陽花の後日談を書いていて、ここかSSのオマケとして載せようかと思ってたんですが。
半分寝ながら携帯で打ってたせいか気付いたら寝ていて。
起きて画面見たら全消去されてました( ̄口 ̄)
悔しすぎる…。
なので今日実験が終わったらリベンジしたいと思います。
今日は8時間も寝たので頭スッキリしてるので☆
やっぱり毎日1〜3時間しか寝ないのは体に悪いです(汗)
反省、反省。
本当は、気付いていた。
スザクは俺なんか見ていない事。
他の人より俺を構うのは、俺がアイツの過去を知っているから。
少なくとも、俺はアイツの敵ではない。
だから安心することができる。
それだけ。
アイツの中での俺の価値は、それだけ。
ユフィはアイツの居場所になれたのに。
俺はそれさえ許してもらえない。
ただ甘えたい時に、傍にいてほしい時にだけ来る。
都合の良い道具でしかない。
「ルルーシュは優しいね」
太陽みたいに笑って、お前は言う。
それはまるで本心から言っているみたいで。
心から、俺を欲してくれている様で。
そんなのないって、分かっているのに。
知っていて尚。
俺はスザクを抱きしめる。
俺はアイツの望む言葉を言う。
与える事はできても、決して与えられる事はないのに。
それでも止められないのだ。
愛してしまったから。
あぁ、何て馬鹿なんだろう。
相手は軍人、その上あの忌々しい白兜のデヴァイサーなのに。
思いを消せない。
排除する事ができない。
きっと、後で痛い目を見るのは自分なのに。
「分かっているのにな」
それでも、今ここにある温もりを俺は手放せない。