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一秒が長く長く感じた世界

昨日の日記、上げ忘れてました(笑)
上げたつもりが、送信失敗してたみたいです。

旧友と久しぶりに遊んだのですが、地元は遊ぶ場所が本当になくて。
市の総合施設がある所を散歩して、小さい動物園がある公園と遊園地がある公園を回ってからカラオケというカオスな事をしてきました(笑)
森の中の散歩道は木が好き放題に育っているのもあってか、トトロでも出てきそうな雰囲気があり。
手があまり加えられない故の美しさを感じました(笑)
とりあえず足場の石はそろそろ取り替えるべきだと思いますよ、市長。
それからは市の動物園に何年ぶりかに行って。
微妙に展示されている動物が違う事に気付いたり、相変わらず小汚い鳥を見る為のトンネルは幽霊が出そうだと話しながら楽しみました。
象のふじこさんがまだ生きている事にちょっと感動したのは、友達には内緒です(笑)
彼女は私が幼稚園児の頃からそこに居たんですよ。
カバはいなくなっちゃいましたが…。
ちょうど朝食の時間だったらしく、お腹を空かせたふじこさんがなかなか餌を渡さない子供(ここは鹿と象に餌をあげられるんです)に焦れて、水を吹きかけたり、土を撒き散らしていたのが印象的でした…(苦笑)
怖いよふじこさん(^_^;)
私の記憶ではもっとおっとりしたイメージだったんですがね。
それからラクダとか狸とか一通り見て回って、もう一つの公園へ。
そこで、家族連れに混じりながらティーカップ回しと、子供汽車、ペダル漕いで前進するモノレールをやってきました(笑)
恥ずかしい!
でも恥ずかしさで二人共テンションが妙に上がって、全力で楽しみましたよ☆
多分お互い、こんな事をするのはあれが最後だと思います(^_^;)
そして彼女に悪いと思いつつ、子供がどんな動きをするのか、家族ってどんな感じなのかついでに観察してました(笑)
やっぱり両親と子供、という組み合わせが多いのですが、中にはお父さんと子供という組み合わせの方もいらっしゃって。
starletスザクなら、多分小規模の遊園地なら連れて行きそうなので、そういう話も良いなぁ、と密かに考えました。
特にstarletは一度、幸せの話を書かなくちゃですし(分かる人はきっと分かる)。
それにしても、市が所有してるぐらいの遊具なのですが、2〜7歳の子供達はそれでも凄く楽しそうで。
ちょっと待つその時間も長いのか、グズってしまったり。
あ、ちょっと可哀想なクローンルルのネタ思い付いた…。
でもたまにはあの子を笑わせてあげたいので、保留にしておきます。
それ以前に書くべきものを書き上げないとっ…!
時間が上手く取れなくて、なかなか書き進められないんです(>_<)
GW中には何とかしなきゃ…。

一生で一番の絶頂(AHLレポ2)

次の日の朝は一応バイブをかけていたのもあって、何とかちゃんと約束の時間に起きれました(苦笑)
多分、最初凄く反応が薄かったと思うので、瑠璃さんを不安にさせてしまったかも(^_^;)
私、寝起きが悪い上に朝は本当に苦手なんです…。
なのでもたもたしながら何とか適当に化粧をして。
その時に初めて最近のレンジャーものを見たのですが、大学の友達が言っていた通りに仮面の部分に文字が描かれていた事に爆笑しそうになってしまいました。
一応、放送中は自重しましたが(苦笑)
な、何あれ…、タキシード仮面並みに笑えるのですが(爆)
その後は私の我儘でコンビニ寄ってもらって、その後は会場へ。
約一時間前に着いたのですが、その時には既に凄い列。
それでも何とか後ろにしては早めの時間に会場の中に入って、お互い欲しいサークルさんの所へ。
後から考えたら、本当に自由人過ぎましたね私(汗)
遠慮なく怒っていいんですよ、というか、本当に私は鈍感なので言いたい事は言い過ぎるぐらいに言ってくださって大丈夫だと思いますorz
そうして買い物が出来た後、とりあえず燎刃さんの所になら瑠璃さんもいらっしゃるかなと考え、まず以前オフ会でご一緒させてもらったYさんの元へ。
覚えていてくださってありがとうございます(>_<)
しかも本まで頂いてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ロロについて、素敵な情報を教えてもらったので、今度ヘタリア好きの友達から色々と借りてきたいと心の中で決めました(笑)
それから燎刃さんの所で瑠璃さんと合流。
燎刃さんとユーリさんの素敵なお二人と少しお話をして、こういう相方さんがいたらサークルとか参加しようって思えるよなぁ…と内心でしみじみ思いました。
本当に息が合っていらっしゃるんですよ、凄く素敵です。
そしてそれから洸月さんの所へと突入。
洸月さんと游凪さんにお会い出来たらそれだけで満足だな、と考えていたら。

ん?
んん?あれって、西の方?←

凄い偶然にびっくりでした。
私実は、会えないだろうなぁって少し諦めていたので(苦笑)
洸月さんに愛人らしくウザいぐらいの愛をお届けして、游凪さんから可愛い子ルルを頂いて舞い上がって、そして。
お名前を出していいのか分からないのでイニシャルにしておきますが、Kさん方神様'sともお会いできました!
ちゃんと手渡しで本を渡せて良かったです。
西の方の日記とかで何となくいらっしゃる事は分かっていたのですが、こんな早い時間にその方々をお目にかかれるなんて。
大人組4名様達は皆様素敵な方ばかりでした。
Kさんとは少しお話までさせていただいて、本当にありがとうございます。
相変わらず?西の方は夜になると色々大胆なのだと、Kさんのお話から分かりました(笑)
大人組はかなりアダルティだった様ですね。
そして、その時にasaさん達にも会えて☆
実はハグしても良いですか、って生で聞かれたの初めてでした(笑)
ギコちなくてごめんなさい、心ではとっても嬉しかったんですよ。
もしかしたら西の方あたりは、私の微妙な失態ぶりをご覧になっていたかもですが、多分忘れていてくださっていると信じてます(笑)
asaさんも、とても腐女子に見えない可愛らしい人でした。
キュンキュンしてしまいます☆←
朱莉さんも可愛らしい女の子さんで、自分の不細工さ加減にちょっと泣きたい気持ちでした(苦笑)
何でスザルル好きさんはこうもレベルが高いのだろうか…。
それと洸月さんの相方さんに、素敵な洸月さんのお写真を見せてもらいました(^u^)
あ、ちゃんとお願いもしてきましたよ。
洸月さんがLで、燎刃さんがS、そして綺羽さんにNのコスをやって欲しいですって、皆さんで(^。^)
もし本当に実現したら、写真ください。←
そして今回はちゃんとスケッチブックを持ってきたので、リベンジを込めてキタさんにスザルルを頼んで、私はまたふらふらとお出かけ(爆)
その時にここなさんとオズさんにご挨拶してきました。
相変わらずここなさんは美人で、オズさんは優しいお姉さんで癒されました♪
で、私のお節介でここなさんを洸月さんの元へ連れて行ったり、某麦さんにお気手紙を残したり、ゆん様のご尊顔を拝見できたり。
東西の源氏が揃うと、素敵な神々が集まる集まる(笑)
瑠璃さんやasaさん方と凄いですよね、お二人の力はー、といかにもファンっぽい話をしました。
人気者ってやっぱり格というか、色々違うものですね(゜゜)
改めてお二人の凄さを感じました。
でも私は西の本妻、東の愛人の地位は譲らないですからねっ(笑)←まず両方から否定されるって
そして少し慣れてきたキタさんや瑠璃さんに悪戯したり、ゆん様のバッグにこっそりと不審な物を入れたりしたのは私だとここでちゃんと白状しておきます(笑)
私、割と悪戯好きなんです、お子様なので。←
他愛のないものなら、されるのも好きですよ(笑)
一度やり返されちゃいましたが、認識している状態で背中をつーっとやられるのなら私は平気です。
不意にくすぐられたりとかは本当に弱いんですけどね(苦笑)
その後、またお節介で燎刃さんをスペースから引きずり出して洸月さんの場所へ連れだしたり、Mさん、Tさんにちゃんとお会いできたり。
勇気を出して、オズさんにスケブを描いてもらったりと、イベントの最後まで残っていろんな場所をうろうろとしていました。
こんな放浪癖の人間を、優しい顔で見守ってくださった瑠璃さんには本当に頭が下がりません…。
今回本気で自分ってやっぱりスザクだよなぁ、と思いました。←

終わってからは私の為に東京駅まで瑠璃さん、asaさん、朱莉さんに送ってもらって。
その間にネタ帳をメトロ内で読まれたのは本当に羞恥プレイでした(笑)
本編でルルーシュが電車内で自分の飼育日記を読んでいたのを思い出しましたよ。
今回は昔のを持っていなかったので、まだページ数が少ないものだったのですが。
少し時間があったので駅内で遅めのお昼をとって、新幹線の時間まで一緒に居てくださいました。
そういえばその時話していた話題の中で、私が方言を使う様が想像できないと言われたのですが、地元では普通に方言で会話していますよ、ちゃんと(笑)
月曜に大学の友達に会った時、バリバリの三/河/弁で話していましたからね。
「昨日と一昨日、本当に私東京行ったじゃんねー(行ったんだけどね)」って(笑)
でもイベントなどで色んな地域からいらっしゃる人と話すには、標準語が一番だと思うのでそれを心がけながら話していたので、標準語っぽいとおっしゃってもらえたのは地味に嬉しかったです☆
それにしても私、こんなに同性の方にちやほやされたのは多分一生で初めての機会だと思いました(笑)
分不相応もいいぐらいに、幸せだったんです。
私は私に向かう好意に対して、4割すら自覚出来ていない様なのですが(友達曰く)、それでも今回はちゃんと分かりました。
面倒に思わせてしまったらごめんなさい。
私は、自分に対する温かいベクトルが本当に慣れていなくて、素直に受け取れない性質なんです…。
自分の様な人間に誰かが好意を抱くなんて、実はまだ余り信じられないんです。
だからこそ、ルルーシュとスザクの気持ちがよく分かったりもするのですが(苦笑)
まぁ、そんな暗い話は今はどうでも良いんです。
大学の友達と言いわけ用に東/京バ/ナ/ナもちゃんと買って、東京を後にしました。
時間帯が良かったのか座席に座れて、ちょっと眠たかったので表紙がハンカチで隠せる戦利品をゆっくり読んでいました。
名古屋に着いた後は勿論直帰で家に帰り。
適当に辻褄を合わせた後は直ぐに寝てしまいました(苦笑)
その為に薄い本が入った袋が机の上に置きっ放しだと気付いて軽く青ざめたのは、次の日の朝の話。

以上がイベントレポでした。
本当に濃厚な二日間だったなぁ…。

恋よりも愛を取る(AHLレポ1)

実はインテのレポを書けてないのですが、こちらから先に書いておきます。
微妙に端折ってたりしますが、ずっと楽しかったです。

当時、前日の夜中に行く様にしようか迷っていたのですが、そんなところに優しい手を差し伸べてくださった方が一人。
それが瑠璃さんでした。
本当に、彼女が居なかったら私は独りぼっちも良い所、まさにスザクにふられてめそめそするいつかの本編ルルーシュの様になっていたでしょう(笑)
まぁ、それはさておき。
お昼ちょっと過ぎに待ち合わせをして、新幹線は無事に時刻通りに着けた、のに。
相変わらず駅内で迷子になりましたorz
私前の京都の駅でも迷子になったんですよね…、地元の駅って大きいものでも極々単純な作りのものなので、普通に迷いました。
心の中で半泣きになりかけながら、ふと、一人の可愛らしい女性と目が合って。

あれ、あれってもしかして。

でもチキンな私は声を出して呼び掛ける事は出来ず。
メールと電話で確認をしたところ、やっぱり瑠璃さんでした\(^ ^)/
本当にごめんなさい、そして噂通りに可愛らしい!
西の源氏さん諸々が落ちるわけですね☆
そしてオタクらしくそういう場所を一通り回りながらお話をして、さらに可愛らしいんなぁと瑠璃さんの癒しオーラに癒されていました。
実はオフ会以来本屋に行っていなかったので、かなり新鮮でした(笑)
ルル受とか、キャラの考え方とか、全体的な事をお話していたと思います。
そしてそうしていたところ、燎刃さんがこちらに来てくださっていると。
雨が凄かったので避難も兼ねて喫茶店(?)へ。
燎刃さんはとてもカッコ良くて、実は私が大学一、二年の時凄く好きだった系統の服装だったので、余計にテンションが上がっていました(笑)
メガネでもはっきりと分かる、強いオーラに私も瑠璃さんもドキドキしたり☆
ぐいっと掴まれるタイプはそういえば初めてでした。
強い何かを持ってる方は割と知り合いにいたりするのですが、そういう人たちは皆『ガンを飛ばす』みたいにオーラを放つタイプなので(笑)
ただ、その時私は眠気覚ましのせいで、多弁かついつも以上の変なテンション。
それでも嫌な顔せずお相手してくださってありがとうございました。

燎刃さんとはそれから少しの間分かれ、瑠璃さんに新宿に連れて行ってもらいました。
地元のファッションとはやっぱり違う、東京の少し軽くて優しい感じのファッションに刺激を受けたり、スタバでゆっくりギアスの事をお話したり。
時間に追われてなかったので、まったり過ごせました。
私は地元より東京や京都の方の服が好きみたいです。←どうでもいいから
そうして夕御飯の為に移動する時に、歌舞伎町という文字を見たりして反応してすみません。
私、警察24時大好きなんです(苦笑)
移動中に警察の方をお見かけして、その時に『警視庁』というロゴが入った制服にも反応していました。←田舎者
こっちは普通に県警なので、つまらないんです(爆)
夕御飯では、燎刃さんからスザクについてお話を聞かせてもらったり、おじさんスザクを話したり、どちらかというとCP感など腐系の話をしていた様な。
その時いただいたピザが結構自分の好みだったのですが、食べるのがうまくいかずぽろぽろ下に欠片を落とすという大失態(・・;)
前から思っていましたが、自分は一度テーブルマナーとか学んできた方が良いと本気で思いました。
最後に甘味を堪能し、瑠璃さんのお家へ。
そこで見せて頂いた漫画が、実は知っている漫画家さんだった事に驚き、またその設定を活かしたスザルル小説をお互いが知っていたので話して。
そうしている間に時間は直ぐに過ぎてしまって、明日もあるので早めに(?)眠る事にしました。

空咳は肺が悪いからではなくて

一日中空咳をしていた理由は、単なる副作用。
…友達は誰一人として、気にしてなかったですけれどね(苦笑)

まだ疲れが残っているのか朝から鼻の調子が悪くて、好きではないのですがリビングにあったパブ○ンを飲んで大学に行ったのですが、口渇が酷い上にそれから派生して空咳が出てかつ声が枯れ。
インフ/ルエ/ン/ザにでもなったの?って雰囲気でした、本当に。
風邪ではないので、どれだけ咳きこもうが周りに移る事はないのが救いですけれど、今日の副作用はちょっと辛かったです(^_^;)
やっぱり耳鼻科にいってちゃんとした薬を貰うべきかな…、面倒だけれど。
昔は薬局に頼ることなく最初から病院で処方されたものを必要量だけ飲んでいたので、未だに薬に対しての反応が少々良すぎるんですよね。
良いんだか悪いんだか…。
家に帰ってから夜の分は飲まずにいるのですが、それでもまだちょっと喉に違和感があって嫌な感じです。
明日は友達とバトミントンするのに(>_<)
あ、もし薬局で買った薬で、上記で上げた様な症状が出たら本当は止めた方が良いです(汗)
副作用が強く出るという事は、その薬の成分が体に合っていないという事ですからね。
最近風邪薬でも色々な成分の薬がある事ですし、一つの薬に絞って使い続けるのではなく、自分の症状に一番近いもの、もしくは副作用がないものを選んで使うよう心がけてください。
何度も自分の体質に合わない薬を使ったせいで、元々は余り体に合わない程度の反応が段々酷くなって、その成分に対してアレルギーを起こす様になってしまったといったような事例もあるそうですので。
薬の、特に西洋薬使われる様な成分に対してアレルギーがあると、本当に面倒みたいですから。
医者じゃなく、その人『本人』が。
ある病気に対して非常に効果があったとしても、その成分にアレルギーがあったら例え重症でもその成分を使う事はできませんので。
今日は薬の成分のアレルギーについて、ちょっと映像も交えながら講義を受けてきたので珍しく真面目な気分です(笑)
…そんな事を書いていながら、やっぱり面倒で口渇が分かっていても一般の鼻炎薬を使う私は本当に悪い人ですね。←

『可愛いツンデレの落とし方』(ジノルル)

スザルル前提の匂いがある様で、実はちゃんとジノルル。
ジノルルが苦手な方は避けてください。
asaさんに賄賂です(笑)

***

「ルルーシュ、先輩っ」
スザクでさえ、こいつに抱きつかれる瞬間はよろけるのだ。
つまり俺の時では、
「ほわぁぁあっ!?」
「はは、相変わらずほっそいですね!」
ムカつくぐらいに晴れやかな顔に、何度殴ってやりたいと思った事か。
こいつはスザクの次に厄介事を持ってくる。
しかもラウンズという地位と、ヴァインベルグ家の権力。
例え長男や二男でなくとも、単なる男爵とかとはわけが違うのだ。
目に留められて、もし、何かの折に正体がばれてしまったのなら。
それが怖くて、どうにも俺は彼に対して他の奴らの様にぞんざいに扱う事は出来なかった。
「ねー、先輩。知ってます?」
俺の首に丸太の様な腕を巻きつけながら、ジノは楽しげに話しだす。
主語や目的語一切なしで知ってるか?と聞かれて、答えられるわけがないだろう、馬鹿が。
「何がですか?」
なるべくにこやかにそう問えば、先輩、眉間に皺寄ってるぞだなんて空気の読めない一言。
空気を壊すのは、濁った翠の男だけで充分だ!
「この前公園の向かいにパフェとかデザート専門のカフェが出来たんですよ!」
「へぇ、女の子が喜びそうですね」
ジノはよく女の子を連れている。
慣れているというのもあるのか、上手に扱うというせいもあるのだろう。
だからそういう方向に話を持っていってやったのに、
「甘いものですからね。で、先輩一緒に行きません?」

先輩一緒に行きません?

頭の中で、意味が理解できなかった一文がリフレインする。
一緒に、行きませんだと?
どこに。
公園の向かいの、女の子が喜びそうなカフェに?
…男二人で?
「…は?」
生返事をしてしまっても、仕方ないだろう。
だって意味が分からない。
男二人で、何でそんな寂しい事をしなければならんのだ。
「だって先輩、甘いもの好きなんでしょう?ミレイから聞きましたよ。ルルーシュってば顔に似合わず苺とかプリンとか、女の子が好きそうな甘いもの大好きなのよー!って」
「…会長めっ」
ジノのモノマネはなかなかに巧かった。
ありありと彼女が言う様子が想像できて、…居た堪れない。
「だからさ、先輩喜ぶかなーって」
「まぁ、甘いものが好きだという事は否定しませんが。だからといって、そこのカフェに行く理由にはならないでしょう」
そうだ、男二人がカフェだなんて。
二人してケーキやらパフェやらつつく様を想像してみろ。
ロロと二人だとしても、ちょっときつい気がする。
そんなの事も、お貴族様は分からないのか。
「大丈夫大丈夫。先輩綺麗だから変じゃないって。むしろ何というか、可愛い?」
「男が男に可愛いと言われても、気持ち悪いとしか思えませんが」
「あっはは、手厳しー」
徹底的に断っているというのに、彼はまだ離れない。
大きい顔を俺の頬に擦り寄せ、なぁなぁと食い下がる。
「でもさ、今苺フェアなんだって言ってたんですよ?先輩苺好きでしょ?先輩の口が一度には飲み込めないぐらい大きい、えっと何苺だったっけ。真っ赤で大きい苺とかもあるらしいんですって。それに、あそこは特大パフェがお店の売りの一つだそうで、結構美味しいみたいですよ」
「特大、パフェ」
いや、たかがパフェに心が揺らいだわけではないぞ。
別にパフェなんて自分でも出来るものだし、違う、違うんだ。
大きい苺にときめいたわけでも、ないんだからな。
「勿論、わた、いや俺が誘う方ですから、代金は俺が払いますよ。好きなだけ、食べて良いですから」
「…余りにもお前が行きたいというから、付き合ってやるんだからな」
新しく活動し始めた黒の騎士団の維持費は、前よりも掛かる上に資金をくれるパトロンが減ってしまっているので正直苦しい。
だから。
そう、これはあくまでも間食代を浮かす、そしてジノが余りにもしつこいから折れてやるのだ。
青空みたいに余りに澄んでる瞳に、見とれたわけじゃない。
断じて。
なのに、ジノはにこにこというより、何だかにやにやとした様子で笑った。
「本当に先輩って、…いや、いいや。じゃあ、行こう!早く行かないと混むらしいぞ」
「おい、待てっ!腕を引っ張るなっ」
「じゃあ抱っこしてあげましょうか?」
「調子に乗るなっ!全力で拒否するっ」
気付いた時には、まるでスザクやリヴァルに接する様な話し方になっていて。

「先輩、美味しい?」
「…悪くない」
「そ、それは良かった」
子供の頭を撫でる様に、優しく髪を撫でるその大きい手が嫌いじゃないと思ったのは、ただ俺が疲れていただけだからだ。
「先輩」
「何だ」
「また、来ような」
関わりたくないと、あれほどに思っていたというのに。
また、スザクの様に裏切られるかもしれないと、俺の優秀な頭は警鐘を鳴らしているのに、それなのに。
「あぁ。お前の奢りならな」
無意識に俺は、そう口にしていて。
全てを見透かしそうな優しい色は嫌いではない、とそう思った自分にさらに驚いた。
ナナリー以外は敵なのだと、あれほど思い知らされたというのに。

本当の馬鹿は、俺か。

「約束だからな。ルルーシュ先輩」
「…」
だが、そんな事を言ったものなら、この男はつけ上がるに決まっている。
それは癪で、俺はジノの言葉に答えず、大きなルビーの様な美しい苺に齧りついた。


―何でもお前の思い通りになるだなんて、思うなよ!
―自分の考えてる事、漏れてないと思ってるんだろうなぁ、可愛いな先輩。
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