形成不利からの〜の続き
「ねぇゼロ」
「何だスザク」
「ゼロだけ花を持ってるのってずるいよ。僕も買ってきて良い?」
「何を今更、先方は待ってるんだぞ。それにお前はそれがあるだろが」
「えー、これを渡すわけにはいかないでしょ。それにあの蟹座に問い詰めたら、どうやらあっちのルルーシュだけじゃなくてゼロもいるみたいだし。できるだけ丁寧にいかなきゃ」
「ほぉう、ゼロが」
「え、何その変な反応」
ゴチッ。
「っつぅ!?」
「…っ。くそ、お前が石頭だと忘れてた」
「ね、やっぱり同じゼロだけに気になるの?」
「近寄るな、鬱陶しい。そんな事はない。あっちのゼロはあっちのゼロだ」
「そうだね。あっちのゼロはスザクに優しいもんね。どうしてこっちのゼロはこんなに毒舌で暴力的なんだろう…」
「…。もういい、勝手に花でも何でも買ってろ。俺は一人で行く。そして両手にゼロとルルーシュを手に入れるんだ」
「あ、ごめん、ごめんって。君の気持ち、ちゃんと分かってるから」
「気持ち悪い事言うな!だぁっ、寄るな触るな近づくな!」
「はぁ、本当にこっちのルルーシュとゼロは口が悪いんだよね…。あっちのゼロとルルーシュに会ったら癒されよう」
「…」
「あ、ちょっとゼロ。何で走るの」
「危険だ、危険すぎる。今のこいつとあのルルーシュを逢わせたら絶対ヤバい。あっちのスザクと俺に申し訳がたたんじゃないか…」
「もう待って!」
「イ・ヤ・だ!」
「…聞き分け悪い子には、お仕置きだよ?」
「っ!?」
「あ、ゼロにも聞くんだね。良かった☆じゃ、花買ってくるから二分だけそこで待ってね」
「…」
「直ぐ戻ってくるから、睨まないの」
「ふんっ」
***
「で、一体何の花を買ったんだ?」
「あれ?気になるの」
「品のない花だったら許さないからな」
「厳しいね。ほら、これだよ」
「ラッパズイセンとチューベローズか?」
「そ、一緒に来てくれるゼロには「尊敬」と「心遣い」を。ルルーシュはその気でいてくれるみたいだから、一応僕なりの忠告かな」
「確かに「危険な快楽」は的を射てるな。…というか、お前もその気満々なのか」
「え、だってルルーシュったらあっちのスザクと良い事してるんでしょ?ならこっちはこっちで楽しむべきでしょ」
「…最低だ、何でルルーシュはこんな奴がいいんだ」
「そうは言うけど、ゼロも僕の事好きでしょ?」
「はぁあ!?」
「あ、無自覚なのか。その点はあっちのゼロの方が大人かな」
「ちょ、待て。お前一体何を馬鹿げた事を言ってるんだ!?」
「あぁ、混乱するのもいいけど時間がないよ。ほら、早く行こう!」
「こら、引っ張るな!ちゃんと説明しろー!!」
だって、リンドウの花言葉には「貴方の悲しみに寄り添う」って言葉もあるじゃないか。
スザクはルルーシュとゼロとゼロを頂くつもりの様です…。
ちょ、本気で頭殴りたいスザク!
麗しいあちらのルルーシュの発情フェロモンに誘発されたのか、こっちのスザクも臨戦態勢にorz
小説にすると少しは自重という言葉を覚えてるくせに、SSSになると化けの皮が剥がれるみたいです。
スザクとゼロというのも、実は結構好きだったりします。
でもSSSがそれだらけもあれなので、一つスザルルも落としておきます。