四百十九。




寒いですね。今日は何か、関東でも雪になるかもよ! って叫んでますニュースのアナウンサーのねーさんが。
…こっちはなー…たった数センチの雪降っただけで公共交通機関がマヒするからな…。
昼間に降る分はある程度かまわんから。頼むから朝はそっといしておいて。出勤時はそっとしておいて。




かんわきゅーだい。




いつも行ってる配達ですが。
普段日頃は東京→新橋で、物を運ぶわけです。どの道帰り道に新橋があるし。
たまに行きに新橋による時もあったりします。時々。時々。

しかし。ごくごくたまーに。東京→新橋で運んだあと、新橋→東京に行くこともありまして。

急に新橋の人間に言われるわけですよ。これ向こうに運んでって。
前もってそういうのは言ってくれとは言ってるんですけど。たまに忘れるらしく。
…ソレやられると、来た道を戻らなきゃいけないんで、帰宅が下手したら一時間以上遅れるんですよ…。


だから忙しい時はそれ断ることもあるんですけど。




「…、ってわけで、お願いしたいんですけど…。」
「や、こっちもちょっと、仕事とか残ってますし。」
「そこを何とか…!」
「出来れば行きたくないんですけど…。」


キッチンの兄さんが頭下げつつお願いしてくるものの。こっちだって仕事がある。
特に今、股マジパン作ってるから、二十日までに仕上げないといけないんだ。今いい所だし。


「…か、」
「か?」
「…からあげ、あげますから…!!」
「…。」




人のことをどういう風に見てるかよくわかる一幕ですよね。分かります。ええとても。
行きましたよ。唐揚げ三つと引き換えに。美味しかったです。


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