千七十日目。
今日から仕事が焼き場ですイヤッフゥ!
朝は普通にケーキの仕上げをやりまして。とはいってもしたっぱだからそこまで凝ってないんですけどね。ふったり切ったり乗せたり乗せたり?
まぁ、ケーキの仕上げとはそんなもんですけどね。切って乗っけて塗るとか。そんなの。技術というか必要なのはセンスです。
そーゆーのが終わってから。うっきうきしながら焼き場に突入。とはいいつつ、そこでも簡単な仕事しかやらしてもらってませんが。
だってまぁ、一日目だし。というか、今の時期忙しいから正直構ってられないだろうし。それでもトクメーを呼んだのはある程度何も言わなくても勝手に仕事するからだろうなぁ。説明も簡素でいいし。
で。結果として。ここでも切ったり塗ったり乗せたり乗せたり。主に生地。
当分はクッキー生地をこねて伸ばして抜いて鉄板に乗せるっていう簡単なお仕事しかなさそうです。
まぁいいけどね。忙しいのは百も承知だし。ちょっと欲望はあるけど我慢我慢。
それにですな。やっぱり粉糖ふったり苺切ったりするよりも、クッキー生地切って抜いて、鉄板に並べて、卵塗ったりしてる方が心休まるんだよね
どーゆーことやねん、って一人で突っ込みつつ優雅に仕事してた。あぁいやされる。仕事が単純でも癒される。粉まみれになるのが超久しぶりで嬉しい。何年ぶりだろ。クッキーは、最初のお店でお世話になったきりです。
前のお店とかそこまででしたしねー。本格的にクッキーやらパイやらを粉まみれにして汗かきながら作ったのは随分昔の話です。作業してたら、案外体が覚えてるもので驚いた。ついでに色々やった失敗例を思い出してちょっと凹んだ。あの当時は、色々あったんだ…。
パイとかも昔は一から作ってたらしいですが、今は人手がなくてやってないそうです。若干残念。
簡易パイってあんまり膨らまないパイは折ってるんだとか。その作り方ください一カ月で覚えるから!!
それにパイ、作ってたのはアンヴェルゼ、逆折りパイってレアなパイなんです。
通常のパイは記事の中にバターを押し込んで伸ばして折り畳むので、必ずバターは内側。
しかし逆折りは、バターを伸ばした中に生地を突っ込むので、バターの面が常に外にいるんですよ。
これによって油の周りが良く、バターの香りが前面に出て、浮き上がりも美しく、焼き色も抜群なパイができるわけです。
じゃぁなんでみんなアンヴェルゼで折らないって、難しいんですよ、あれ。
何せバターが外。テクニックもそうだけど、気温管理してないとやってらんない。厨房でそんな厳密な気温管理できるところって、かなり金持ち。無理無理。バターの量も増えるし。無理無理。
普通に一から自分のところで作ればパイだってかなりおいしいので、あえて逆折りに挑む人は少ないんですよね。
分かる人だけに分かるネター。いやもう、御見それしました。生産力が落ちて今はああだけど、あのお店、果たして最盛期はどんな仕事っぷりだったのか…。ちょっと気になる。