閑古鳥。
えーと…。店はマァいいんですよ。店は。雨降ってたしこりゃァ無理だと思ってたんで。まーいいんですわ。
えと。そうじゃなくて。今日はバイト先がまぁ忙しくて。本当に忙しくて…。
気が付いたら店長に対してブチ切れてたっていう。
「何か月?」
「…半年かな!!」
「いやー、予定調和だね。」
「ううう、でも一番持った方だと思うの…。」
これまでにいくつか店舗を回ってますが、ほぼ確実にそこのトップや次点と揉め事を起こしているという事実。アウト。色々アウト。
で、今回はバイトだし、一年間は必ず雇用されてなきゃいけないし、なんなら責任なんか取らないぺらっぺらな仕事だからまー揉めたりしないだろうと思ってたんです。
…当初は。
勤務して段々慣れて。自分の置かれた状況と他との差。実際のルールやらなんやらをチェックしてると、こう。分かっちゃうわけですよ大体理不尽な状況が自分に降りかかってるっていうのが。
しかしバイト。揉める方が面倒だし、自分が耐えれるんだったらまぁ、それは、それで…。
「って思ってたのに、今日ついうっかり『あー、すみませんねェ、私まだ入って半年なんでぇー、作ったり用意するのめちゃくちゃ遅いんですわー。在庫管理とか、人員配置とか、昼の準備とかオーダー見てストック作って、解凍物とかいろいろしてると、手が遅いんでね!! 副素材の準備がね!! 間に合わないんですわすみませんねェええええ!!』って。せかしてきた店長に。ついうっかり。ブチ切れ。」
「お前それめちゃくちゃ笑顔だったろ。言ったとき。」
「輝く笑顔だったと思う。」
「ちなみに? 実のところは? それアンタが全面的に悪かったの?」
「人事に確認とった。やはり私がやってるのはほぼすべて越境。大体全部オーバーワーク。」
「なぜそうなった。」
「いやだって。やらないと結局翌日の自分が大変で。手を広げてもできちゃったから維持してたんだけど。」
「あっちゃー…。」
「とりあえず人事に『店長にあれやってこれやってって言われたり、せかされることが多いんです。これは私が仕事をきちんと把握してないんだろうなと思って、今日新しく追加された作業であるシフトマネージャー業務について学習したいのでマニュアルレンタルしてください。』って言った。『待って、待って…!! まず待ってちょっと待って…!!』って言われたのでめでたく無罪放免。」
「それ後で店長が偉い目にあうやつやろ。」
「いーや。多分私への対応だけで終わらせるだろ。店長はほぼ100%そのまま。あの店、そこまで従業員に優しくないぜ。」
とりあえず今持ってる仕事のおおよそ半分ぐらいが本来の仕事量らしいです。半分も捨てると途中時間余って落ち着かないから多分仕事は今まで通りやるんだろうなぁと思いますが、一回店長にブチ切れた以上。おそらくブチ切れハードルが下がっておる。次いつ店長にブチ切れるか…。おそろし。
おだやかに行きたいのに結果はこれでござる。恐ろしい。