仏蘭西旅行、2日目。
親族宅→provans→親族宅。
am 2:00
どたんっ。ばばばたたたたた、ぱたぱた。
「…なぁおい、犬君よぉ…。今何時だと思ってんだよ深夜二時だぞ…。何で起きてるんだ…。」
ぱたぱた。
「餌もねーから。遊びもしねーから。俺トイレに起きてきただけだから。頼むから通してくれ…。」
ぱたぱた。
(親族宅には犬一匹、猫一匹。)(犬がものスゲェ元気…。)
am 6:00
「ふざけんな時差ボケねーのかよ出勤日と同じ時刻に起きてんじゃねぇよ俺ぇぇえええ…。」
am 9:30
「やべぇ今度は寝すぎた。」
am 11:00
「「頂きます。」」
「どう? 昨日はちゃんと眠れた?」
「ぐっすりです。すみません、朝ごはんの準備手伝わなくって。」
「いいのよ。ぜーんぜん! 昨日の余りをあっためなおしただけだし。」
「火起こし大変ですし。」
「そうねぇ。まぁ、休みだから。」
「おばさんも休暇なんですか? 合わせてもらっちゃったのかな、」
「やーねー! ここフランスよ? 二か月はバカンスなんだから。」
「に、二か月…!!」
(朝ごはんってか、多分、ブランチ。)
pm、12:00
「はい、ここがプロバンスね。」
「おおおおおお、リアルホビット…!!」
「ホビット?」
「指輪物語です!」
「あぁ。確かにねぇ。」
「古い街ですねぇ…!!」
「そうよー。昔はフランス王族と同じぐらい強かったんだけどねぇ。強すぎたから煙たがられちゃって衰退しちゃったのよ。でもそのおかげで革命も戦争も巻き込まれなかったんですって。」
「へぇ。人生万事塞翁が馬ですね。」
「え? なんて?」
「あ、えーと、人生万事…?」
「あの建物古いけど、写真いいの?」
「撮 り ま す !」
pm 19:00
「で、行きたがってたスーパーがここだけど…。」
「ありがとうございます!」
「ほんとにこういうのでいいの?」
「もちろん! 食品が気になる人なので!」
「あらそう…? じゃぁ、私は適当に買い物に行くわね。あとそこ、チーズ売り場だけど。」
「うぉぉおおお! チーズ!!」
「じゃぁ後でねー。」
「はいッ!!」
pm 22:00
「「いただきます。」」
「今日はフランス人風ねー。こんな感じで昔の人はご飯にしてたわ。」
「赤ワインにパテとチーズとフランスパン…。」
「それかサラダね。」
「…意外と質素…。」
「まぁ。夜だしねぇ。この赤もいいわね。」
「…あんまり飲めないんですけど、これはおいしいです。」
「チーズはどう? このチーズはいいわよー。」
「美味しいですッ!」
「気合が違うわね。」
「いやもうほんと旨い…。残念です…。持って帰れない…。検疫に引っかかる…。」
「美味しいチーズは持って帰れないものよ。たくさん食べて帰ってちょうだい。」
「うぃっす…。」
0:00
「もう駄目だ歩き疲れたし腹が妙に一杯だし!シャワーとかいいからとにかく寝たい…!!」