扉を開けると広がる食材の山。どうやら土曜日の恒例らしい。
「…クッソほどありますね…。」
「あ。おはよー。」
「おはようございます…。これ、あの、…ずらしていいですか…。」
「ずらしてずらして―！」
ということで、朝からダンジョン攻略よろしく、積み上がる食材の山を押して引いて自力で通路確保しながら出勤です。あ。早朝バイトのお話…。
ずりずり段ボール箱とかカゴとかずらしてる最中脳裏に浮かんでたのは某土管兄弟６４時代のやつとか、ハイラル高原を救う勇者のRPGとか。ダンジョンクリアにいろんなもん押したり引いたりしてましたねー。フックショット寄越せ。リアル段ボールは乗り越えるのスゲー大変だった。
いつだったかの土曜日も山のように食材あったけど、今日もいい加減スゲー勢いで食材が山。多分土曜日はいつもこう。
つーーかねーー…。作業台が四カ所あるんですけど、いつもはそのうちの二か所、あるいは三か所使ってんですが。一か所が食材の山で埋もれて。発掘しないと使えないけど、使わないと土曜日は注文が多いのでさばききれない。途中で来た若い子たちが「えーー！ 誰だよここ埋めたやつーー！」って言いながら発掘してました。
でも避けた食材も結局使うんで、賞味期限順に並べつつのテトリスしてましたねー。忙しい時は皆目についたやつから使っちゃうみたいなんで、直前のこういうテトリスが後あと効いてくる…。トクメーは朝だけの人なんで、一番の忙しさ：ランチタイムを体感してない。しかし何時も惨状の後片付け：月曜日の朝を体感しておるので…。うん…。
月曜日の現場のアレっぷりで忍ぶ日曜日の忙しさよ。ひえ。入りたくない。給料が高額でもついていける自信が無い入りたくない。
お店も今日は中々に盛況頂きました！
出勤直後に来店してくれたのはまさかの前職で仲良くなってたバイトの人で。なーんにも連絡なかったんでびっくりしたし一瞬名前出てこなかった。名前を呼んでいいかどうかもその、戸惑われた。同行してる人がね！ いたもんでね！ なんて名前を名乗ってるのか不明だったから！ 当時すでに芸名で名乗られてるちょっと変わった立場の人だったから！！
いいひとなのよ。とてもいい人なのよ。お買い上げありがとうございます…。
続けざまに来たのは高校時代の恩師。まさかのン十年ぶりの再会です。しつこくしつこく年賀状を送り続けてたんで…。お菓子のやりとりもしてたもんだから…。ここまでしつこい教え子はたぶん自分ぐらいだろうなって、…。って。
おかげで欠品が結構出てるー。
明日はお休み貰ってますが、月曜日からガッツリ仕込だなぁ。がんばらねばー。
