まずは冷蔵庫の片づけから。



いやぁ、一応この二日、営業日だったんですけどね。結局お客さんはいらなかったらしいのでみんなで仲良く大掃除してました。元居た店舗はバリバリ働いてるのでいっそそっちに手伝いに行った方がいいんじゃねーかとか思ったんですけど、

「いや、向こうは八人で一か所やけど、俺ら、四人で三か所やらなあかんから。」

と言われて素直に皆で掃除してましたね。端から順番につぶす。
厨房が二か所、あとチャペルが一か所がノルマです。で、手が回らないかもしれない会場二か所も頭に入れて掃除スタート。確実に終わらねぇのでこれが終わったらこっち。今日はここまで!って決めてやってました。おかげでまずチャペルがつぶれた。

一番やらなきゃいけない厨房は三段階に分けて掃除予定です。シェフが「飽きる!!」って言うんで。天井、棚と冷蔵庫、床、の順番で片づける。最終日、仕事納めの29日が床掃除と会場掃除。年末、掃除しかしてねぇ。
ずいぶん前にお世話になった関東のお店のうちの一つに、25日の営業が最終、ってお店もありましたね。そーいえば。26日に掃除したらもう後は冬期休暇。ずいぶんのんびり正月を過ごした記憶がある。


あぁそうそう。冷蔵庫の掃除から始めたんですけど。


掃除っつったって、片づけるとか拭くとかではなくて、中の食材をチェックして持つもの持たないものに分けて利用予定を立てるところから。使いさしの野菜は休みに入ったら腐るだけですからねぇ…。で。シェフがより分けたもので、…とはいっても結構量があったんですが。賄を作ってくれたわけです。野菜を一杯使うなら鍋がいいなぁという話のもと、鍋をこさえたわけですが。

「…多すぎなのでは?」
「野菜は煮込んだら十分の一になるから大丈夫。」
「いやそれでも…、多いのでは…? あれ、なんでうどん茹でだすんですか?」
「鍋の締めはうどんじゃん?」
「…。」

で。差し出される山盛りの野菜たっぷりの鍋。皆でとりわけでも一人丼一杯分。に、米が付く。

「おいしー、おなかいっぱいー。」
「あー、食べた食べた…。」
「…皆様にお知らせがあります。」
「え。何。」
「今日は鍋なので。シメにうどんが待っています。」
「「「えっ。」」」
「良しじゃァうどんでカルボナーラ風にしたるから丼よこせ!」
「え、え?」
「この量の後に、うどん…?」
「お腹いっぱい、」
「え?食べへん?」
「ちょっとは気になる…。」
「じゃぁちょっとだけなー。」
「ちょ、シェフそれちょっとじゃない!! それは一杯って言うの!!」
「行けるって。」


ちょ、待ってシェフ、シェフ、あっ、あーーーー



…で。皆で仲良く腹がはちきれるほど鍋とご飯とうどんを食べましたね。質が悪いのが、うまいんですよそれが…。カルボナーラ風シメのうどん…。残すのもったいないけどもう容量ないの
に…。気合を入れて食べましたし食べきった時は天に拳突き上げ、シェフに「おっ、お代わりか?!」って聞かれたので速攻下してゴチソウサマしましたけど。



晩御飯は入らないし今も胃袋に「おるで? 我、まだ居るで??」って意識を感じております。でもまだ野菜のこってる。どんだけ余らせたとか言わないでほしい…。
今日の昼ぐらいは手加減してくれないかしら。