なんだかんだでこの時間に投稿する羽目に…。



えーと。マァとりあえず思い出しから。昨日昨日…。婚礼しましたね。
久しぶりの細工物を上に乗っけるタイプで、チョコレートで作ったリボンを乗っけました。リボン結びのリボンじゃなくて、しわしわわちゃわちゃの方。あれなんて言うんだろーなー…。
出来上がりは中々プリティーな仕上がり。女子力高めのシェフも納得のぷりてぃ。後で追加認証の時に写真乗っけておこうかな…、あ。だめだ。めっちゃ名前入ってる。

後は知識欲に負けてロシアの伝統菓子「パスチラ」なるものを制作。

これ、NHKの優秀番組(個人評価)のグレーテルのかまど、って番組で知ったんですよね…。あの番組はいいぞ…。いろんなお菓子をそのバックヤードや好きだった偉人と絡めて紹介してるんだ…。こういう楽しみ方もあるんだなぁと実感してそれ以来そういう楽しみ方をするようになった結果、チョコレートへの愛を爆発させたのがトクメーです。もちろん他の菓子の愛もあるぞ。戦争と侵略の歴史が菓子だ…。少なくとも自分はそう思ってる。もちろん祝い事もあるんだけど。

とまぁ、そういうわけでパスチラ。これは別に戦争も侵略も関係なくロシアの食への考え方がモロバレしてる一品。

ロシアはねー…。夏が短いから。収穫できた果物を何とか日持ちする形にしようと頑張る文化がある。よって紅茶にはジャム。冬の間の貴重なビタミン源。ビタミンは加熱に弱いというのが通説だけど、一般家庭の調理程度の過熱じゃぁ壊れなくて水に流出するだけらしい。だからジャムを作るのは非常に合理的。あと、ロシアは冬が長い。冬場って生きてるだけで基礎代謝を消費しがち。だから向こうではたっぷり甘く、こってりとした味が好まれる。高カロリーを効率よく摂取したいよね! おまけに雪が深いから外出もままならない。食への関心や室内でできるものに関心が高まる。…国の宗教決めるときに、「酒も飲まなきゃやって欄ねーからイスラム教はマジ無理。めっちゃ食うから質素が売りの仏教も無理ゲー。」って今の宗教に落ち着いたらしい。合理的な主義になりやすいよな、雪深い国って…。
そんな国のお菓子。パスチラ。かろうじて日持ちするリンゴと、かろうじて日持ちする卵の捨てちゃう卵白で作ります。リンゴは余すことなく使うために種ごと皮ごとぶつ切りにして、焼きリンゴにしてからピューレにする。こうするとマジで皮と種しか残らない、果肉の回収率のいいピューレになる。味と香りも増すんだ…。で、卵白泡立出たところにそいつを加えて泡立て続けると、食物繊維が仕事してさらにぷわぷわになる。これを、ロシアでは一般的なオーブンの出し入れ口に放置し続けること3時間。あるいは暖房機の前に10時間。乾燥し終わったら完成です。マシュマロみたいな触感の淡い茶色の、スゲーリンゴの匂いと味がするお菓子になる。頑張ったら誰にでも作れるしどんなレベルのオーブンでも自作可能。成立時期も古くて、なんとなく納得する。器具がなくてもできるもんなー。
これは文豪、ドフトエススキー?が、愛したお菓子で有名らしい。執筆の片手間に、紅茶のお供として食べていたのかもしれない。ロマン…。そこにロマンを感じる…。

まぁ自分で作ったところ案の定失敗したんですけどね。敗因は多分、乾燥の甘さ。もうちょい頑張って乾燥させるべきだったなー…。後は天板じゃなくて、網で焼くべきだったか…。水分が抜けきってねーのよな…。味は出来上がってるだけ惜しい。何とか提供できる形に直しはしたけど、あれ多分、元上司じゃ扱いきれん。適当にカットして利用できるようにメモ書き張り付けとかないと…。あの人、フランス菓子の王道以外の知識弱いのよなー。普通こんな多種多様に菓子の知識揃えてる菓子屋もいない訳だけど。大体フランス菓子一本。たまにドイツ・ウィーン菓子をごっちゃにして覚えてる。トクメーは甘けりゃ何でも作る。おかげで中南米中東、中華和菓子…。なんでもござれ…。この間ブラジルプリン覚えたし…。トルコに代表される中東のお菓子、クナーファも覚えたし。お店でウキウキしながら出した世界一甘いお菓子、グラブジャムーンもインドのお菓子。マァ甘すぎて誰も食わなかったけどな!!!


菓子に歴史あり。トクメーの作る菓子にもそれなりの歴史がそのうち生まれたりするのかもしれない。そのうちな!!!