七百六十日目。
子供相手のお菓子教室、大変だった…。
トクメーは裏で道具の片付けとか、走り回る人でしたけどね?
上がってきた生地とかを焼くのも自分の役目でして。
洗い物の傍ら。焼いてたんですけどね…?
…やっぱり子供って言うか、素人が作るもんだからさ。
クッキーでも、一枚の鉄板の中に、大分ムラがあったんだよね。厚みとか卵の塗り方とか。
っていうか、型抜きクッキーとスフレチーズケーキ作ったんだけど、クッキーすごかったぞ。
一応、枚数の指定はしてたんだよ。一人三枚ね、って感じで。
型だって三種類しかないから、一人一個同じ型のやつ作らせる気だよな。って思ってた。
が、子供舐めてた。奴らは想像の一つ上をいく。
型で抜くじゃないですか。そしたら当然、あまりの生地が出てきます。
一部の子供たちがそれに目をつけて、色々あまり生地をこねまわして…。
アンマンパンとか。ムンクの叫びとか。おっとっと作ってた。
フリーダムってこういうこと? 子供ってスゲェなやっぱり。
二時から始まったんだけど、結局終わったのが五時過ぎ。
そこから会場の片づけと化してたからさー。お昼御飯、食べれたの18:00です。久しぶりにそんな時間。
お昼じゃねーよ晩御飯だよ。って突っ込みはナシ。分かってるから。
元々仕事が多くないのが幸いしました。そのお菓子教室が忙しいだけで、他に影響が出てない。
…それはそれで寂しいけど。うん、
さて今日は後輩と二人作業っす!
それに加えて配達あり。雨降ってぐずぐずしてるから気をつけて配達しないと…!!
…さて。いつの話だったかな。ちょっと思い出せないんですけど。
その日は珍しく、本当に珍しく意識を保ったまま、眠りにつけそうでした。
歯磨きもしたし。お風呂も入ったし。髪の毛も乾いてる。いい感じ。
時刻は0:30.そろそろ寝ないと明日が辛い。明日だって出勤だし。
「…。」
電気を消して、横になる。
ころりと扉に背を向ける形をとっていたのだけど。どうも、落ち着かない。
ごろごろ。位置を変えても落ち着かない。ごろごろ。
うっすら外から音が聞こえてくる。ダメだ落ち着かない。ごろごろ。
「…。」
眠気もやってこない。理由は分かってるが。
ごろり。まだ眠くない。寝ないと明日が危ないのは分かってるが、眠くない。
…しょうがない。
電気をつけて、枕元に置いてあった漫画を一冊手に取った。
こういう時はとりあえず文字を何んとなく追っていればいい。そのうち眠くなる。
「…。」
…だめだ。眠気が、
「おーい。電気ついてるけど寝ないのー?」
「…寝たいんだけ同居人その二が見てるアニメの音声が気になって寝れないんだよ!」
「そうなの!?」
そうだよ気になるんだよ!
さっきからアニメ見てやがってからに…! しかも録画済みの! 好きなシリーズの!
聞こえるんだよ音声が! 夜だし静かだから!
「だってそのアニメ、結構好きだし、もうちょっとで一番好きな回だ! とか思うと気になるんだよ。
さっきからじりじり一話ずつ見やがってからに…!」
「…ごめん?」
「そして一番見たかった回の直前で止めるのか。もう見ないのか。」
「だって眠くなっちゃって。」
現在時刻 1:00
「…。」
「また今度ね。お休みー。」
「…おやすみ。」
こんなくだらない日常(就寝前の攻防)(そんな日も、ある。)