今日はですねー。皆のためにおやつのティラミス作りました。
え? 店に出す商品じゃぁありませんよ?
あくまでもおやつ。しかしながら手は抜きません余り物で作るんだけど。
作り方はですねー。クリームチーズとカスタードを合わせまして。
コーヒーを浸したスポンジを用意しまして。
で。層になるように重ねる。以上。
…んー…。クリームチーズを使ったんでねぇ…。
いまいち、ティラミスらしい酸味がないんですよねぇ…。
味は合格か不合格の真ん中ですかね。余り物としては上出来。なんですが。
…あぁ。菓子屋として仕事がしたいぃ…。
ちゃんとお菓子が作りたい。ああ。
出来ればねー、店の備品で作りたいなぁ。器具揃ってるから。うん。
店のように器具が揃ってる環境は夢のようなので。
あの環境になれちゃうと、家で作業するのはちょっと…。
…あー。パティシエとして働きたいなぁ。
真面目な話ですが。
たとえば。
たとえば、自分が窯の仕事から動かず、もう一年、同じ環境にいたのなら。
たとえば、先輩が辞めておらず、トップに立っていなければ。
たとえば、この店を選ばなければ。
たとえば、あの日。菓子屋になりたいと考えなければ。
多分に。自分の環境は大分変っていたのではないだろうかと。ふと思う。
ピアノを弾く。
絵を描く。
本を読む。
文章を書く。
勉強をする。
知識を溜めこむ。
好きな物事は山ほどある。
何でそれを仕事にしなかったんだろうとか。考える。
ピアノが弾けるなら先生になれた。
絵が好きなら、評論家でも、アーティストにでもなれた。
本を読むなら、文章を書けるなら、新聞記者でもコラムニストにでもなれた。
勉強が好きならば。学者にだってなれた。
じゃぁなんで。俺は菓子屋でパティシエになったんだろう。
お菓子作りが好きだった?
いいや、それなら他のでも良かったはずだ。
じゃぁ。なんで?
特に理由は、無かったかもしれない。
ちょっとしたきっかけだったと思う。
あの時。「菓子屋になりたい」と、口に出しさえしなければ。
結果は変わっていたと思う。
だから今でも、他のものが捨てきれない。
絵を描くのも。文を書くのも、ピアノを弾くのも。
全部全部好きだから。全部手放したくない。
菓子屋として生きていく上には、他のものは要らないもの。なんだけど。
それでも手放せない。
っていうことは、多分それは菓子屋云々じゃなくて、「自分」として生きていくために必要なんだろう。
とか。思います。
ピアノを弾く。
絵を描く。
本を読む。
文章を書く。
勉強をする。
知識を溜めこむ。
大好きです。ならそれでいいじゃないか。
仕事にしたのは菓子屋だった。
嫌い? いいや。好きだ。いまもお菓子を作りたい。食べてもらいたい。
店を持ちたいか? もちろん!
一人でやりたい。作りたい。食べてほしい。喜んでほしい。笑ってほしい。
うん。こういう気持ちを持ってるなら。多分俺は菓子屋で良いんだと思う。
菓子屋。そう。菓子屋。俺はパティシエ。
色々疑問だけど。不満もあるけど。技術なんか、ないんだろけど。
それでも、菓子屋でいることに固執するんなら。
いいとか。思う。
…いつかきっと胸張って「俺はこんなパティシエです!」って言えるようになってやるんだかんな!!
こんなくだらない日常(夢は笑って物書きが出来るパティシエ。挿絵つき。)(趣味ピアノ、調べ物。)