三百六十日目。



今日はウエディングなんだー。
でも、色々やることあるので出勤時間はいつもと変わらず。



今回のウエディングはちょっと特殊なんだ。
どう特殊かっていうと、依頼主である新郎新婦がすげー結婚式にこだわりをもってて、何かとオリジナルなことをやりたがる。

各セプションの代表者からの説明、店全体の飾り付け(普段はお客さんが通る通路までなんだ。)
固定のコースメニューじゃなくて、アラカルトの中から好きなもん選んで、コースにしたり。
あとは、引き出物の焼き菓子をビュッフェスタイルで好きなだけ持って行ってもらう、とか。


…この一番最後のがややこしいんだ…。



上司も色々ブチブチ言ってた。
どうすんだよ。どれだけいるんだよ。制限かけないととやってらんないよ! とか。ごもっとも。
でもまぁ、依頼主側がごり押しして通った。お客さん間は期間限定の神様です。
…このためにほぼ毎日のように店に来ては打ち合わせしていくんだぜ…。
10:00から来て、帰るの17:00とかざらにあるんだぜ…。



「って言うわけだから。こんな感じで明日はよろしく。」
「分かりました。」
「あー、いよいよ明日か…。無事に終わるといいなぁ。」
「…。」
「多分大丈夫だよね?」
「…正直な胸の内を答えますと、ですね。」
「うん?」




「結構、計画の穴が目立つし、素直に事が運ぶわけないだろ人が浮かれる結婚式で、ッて思ってます。」
「辛辣だね、いつも思うけど!」




「いやもう、こういうのやるんだって聞いた瞬間から絶対素直に終わらないなって思ってました。」
「さらっと言い切ったね!」
「…だってー、初めてのことですし? 何事もなく終わると思います?」
「…。ごめん、実は思ってない。」
「ですよねー。」




あっはっはっは。こんな不安を抱えつつ本日出勤するんだぜー。
ホント無事に終わりますように…。午後から普通営業があるんだ…。頼むから時間オーバーだけは…!




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