グラスホッパーの続編。
令嬢が倒産した後メキメキと頭角を現してきた男の息子が監禁され、その救出と身代金の奪還に成功した殺し屋・蜜柑と檸檬は、列車の中に置いていた身代金入りのスーツケースがなくなり、慌てふためく。
デパートの屋上から子供を突き落とされた木村は、犯人の中学生・王子に復讐をする為、殺し屋に復帰する。王子と対峙した木村は、いとも簡単に捕まってしまう。
また、蜜柑と檸檬が奪還したスーツケースを盗むというミッションを科せられた不運な殺し屋・天道虫が、スーツケースを予定通り盗んだものの、上野で降りるはずがトラブルに巻き込まれ、降りれなくなる。殺し屋・狼に難癖をつけられ、はずみで殺してしまった。
それに気付いた王子は、列車内に偶然にも沢山の殺し屋が乗っており、次々と殺しあい、列車の中は死体だらけになる。
殺し屋なんて、絶対に普段会うことのない人達で、ニュースなどで聞いたら凶悪な人なんじゃないかと思ってしまうが、伊坂作品に出てくる殺し屋達は実に素直で、人間味がある。
きっと、どんな職業だからとか、そんな事ではなく、生きていく全ての時間をかけて、人間味を増していけるということに気付かされる。
マリアの悲しみを背負って飛ぶ虫のことだとは・・・。圧巻でした。
『マリアビートル』
著者
伊坂幸太郎
発行者 株式会社角川書店
ISBN 978-4-04-874105-7
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
珈琲屋のマスター・宗田行介、そば処・辻井の冬子、洋品店「アルル」の島木。
同じ町内で暮しながらも、それぞれの人生は深く…。
珈琲屋のお客さんである人々が織りなす、ちょっとビターなヒューマンストーリー。
『珈琲屋の人々』
よう
著者 池永陽
発行者 株式会社双葉社
ISBN 978-4-575-23653-8
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。