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イマジン?

ゴジラVSスペースゴジラを見て映像関係の仕事をめざした良助は、新卒の時に念願の映像関係の会社に内定したが、入社したらその会社は計画倒産していた。
新入社員も入社させるんだと周りに信じさせるため、保険関係も手続き済みだったので、なんとか他の会社に再就職しようとしても、過去の会社名がバレてご破算になることばかりだった。
腐ってバイトを食いつなぐ日々を送っていた良助に、ある日他の会社に内定したとフリーターの先輩から誘われたバイトは、映像関係の会社で…。

『イマジン?』
著者 有川ひろ
ISBN 978-4-344-03561-4
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アンマーとぼくら

「アンマーとぼくら」
著者 有川浩

小学生の時にお母さんが亡くなり、わずか一年で再婚し沖縄へ移住した父親に反発しながら育った少年時代。
再婚してわずか4年で死んだ、子供より子供な父親を反面教師に東京へ就職した俺は、育ての母が亡くなり、葬儀の間のほんの1時間たらずで、母と沖縄旅行へ出掛ける。

夢だったのか、幻だったのか。そう自分へ問いかける俺は、母と描いてもらった似顔絵と、父の手紙を見つけて涙する。

いい話なんだろうけど、父親が小学生の息子に対し、北海道なんか。お前が忘れないから母親の三回忌には行かせないと言い放ったり…とても親とは思えない言動が、受け付けなかった。

明日の子供たち

90人が共に暮らす児童養護施設・あしたの家は、今となっては珍しい、大所帯の施設だ。沢山の職員がいても、その分子供達もいるので、中々全員にまで目が配れない事も多い。そして、その多忙さとやるせなさから、いきなり辞めてしまう職員も多い。

営業マンだった三田村慎平は、テレビで観た児童養護施設のドキュメンタリーに感動し、転職してきた。普通の家庭で育った慎平は、子供は当然、甘えられる存在がいるものだと思っていた。だから余計に、親に捨てられ、なついていた施設の先生も寿退社の為去ってしまう…そんな状況を観て、“かわいそう”だと思っていたのだ。
施設でも特に問題のない子だった奏子に、どうして職員になったのか?と聞かれ、その事を正直に話した慎平は、施設に向けられる偏見の目を持つ人だと思われ、壁を作られてしまう。そんな奏子を見ていた久志は、「みんな自分が持ってるものを持ってない人がかわいそうに見えるんだよ。慎平ちゃんもきっと恵まれた人なんだろうね」
それでも久志は慎平が好きだと言う。
「だって、持ってない事を『何で持ってないの?』って訊かれる方が困るじゃん。慎平ちゃんみたいな人って、俺達みたいなのを見ると、自分が色んなものを持ってる事に引け目を感じちゃうんだと思うよ。自分が持ってるものに引け目を感じちゃう人って、気立てが優しいんだろうなぁって思うよ」

『明日の子供たち』
著者 有川浩
発行元 株式会社幻冬舎
ISBN 978-4-344-02614-8

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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キャロリング

酒を飲むと暴力を振るう父と、それに黙って耐える母。俊介は母をいつも不憫に思い、父の暴力を知る母の友人・英代夫妻からも離婚を勧められていたが、金銭的に不自由になる事やお酒さえ飲まなければ良い人なのだと言い、聞く耳を持たない。やがて父の暴力は俊介にも及び、成長した俊介は父の暴力を受け止めるのではなく、撥ね飛ばす事が出来るようになっていた。父の暴力から母を守れたと思った俊介に母が言い放ったのは、父そっくりという侮蔑と、父ではなく俊介の家庭内暴力に怯える夫婦というレッテルだった。

父の実家の家柄が良く、世間体を気にする母は、俊介の家庭内暴力という偽った理由を盾に離婚をする。どうやら母は本当にそう思い込んでいるようで、俊介と暮らし始めてしばらくして、父と再婚すると言い出した。絶望した俊介は英代を頼り、自立する。

英代夫妻は子供服のブランドをしており、事業を拡大した矢先、夫が病気で亡くなってしまう。葬儀に駆けつけた俊介は、うちの親の方がおばさん達より不幸になるべきだと言い放つ。そんな俊介に英代は「不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょ」と正しい道を示してくれる。

『キャロリング』
著者 有川浩
発行元 株式会社幻冬舎
ISBN 978-4-344-02659-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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有川浩脚本集 もう一つのシアター!

小説『シアター!』の脚本。登場人物の感情が()書きで表されており、小説とはまた違った面白さがありました。
もともと小説の方はハマらなかったので、脚本集を読んで良かった。これは舞台の話だし、舞台向きなんですね。

巻末に司役をした劇団員のインタビューもあり、司が言っていることが、有川浩さんが思っていることだと知り、なるほどなと思いました。誰かが実際に思ったことだからこそ、ちゃんと響いてくるんでしょうね。

『有川浩脚本集 もう一つのシアター!』
著者 有川浩
発行所 株式会社アスキー・メディアワークス
ISBN 978-4-04-870588-2
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