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死亡フラグが立つ前に

本宮さんは学生時代から変わっていたすごい人だったんだなぁ。
赤いコートを着た幽霊に襲われる。息を止めている間は幽霊に見つからないというのはユニークな設定でした。また、幽霊になってしまった原因の整形失敗を、どうしてそうなったのか医師と幽霊に向かって話すのもウケた。
少年漫画のギャグみたいな感じで楽しかった。

『死亡フラグが立つ前に』
著者 七尾与史
発行元 株式会社宝島社
ISBN 978-4-8002-2026-4

ふるさと銀河線

【お弁当ふたつ】
家族に黙ってハローワークに通っている事を知った妻は、夫と共にお弁当を食べる。二人でやっていこう、と。

【ふるさと銀河線】
演劇の才能がある妹を、そういった力を伸ばせる高校に行かせたい。
家族の暖かい思いやりの物語。

『ふるさと銀河線』
著者 高田郁
発行元 株式会社双葉社
ISBN 978-4-575-51630-2

超・殺人事件 推理作家の苦悩

【超税金対策殺人事件】
小説家として売れた俺は税金の事を全く考えないで豪遊し、手元にお金があまりない状態になってしまった。
会計士の友人が、領収書のあるものは全て小説に登場させ、経費として落とせと言われ、その通りにハチャメチャな作品を書いたところ、連載は打ち切りとなり、俺は払いきれない税金と言う借金と共に仕事を失った。
【超犯人当て小説殺人事件】
小説家は新しい長編小説をどの出版社に渡すかをかけて、編集者を何人か自宅に招き、自分の小説を読んで犯人を突き止めてほしいと言う。
見事、犯人を言い当てた編集者に小説家は、妻が原稿をいつも書いており、その妻が亡くなってしまった今、長編も白紙なのだという。偉そうな言い草に、小説家は編集者に殺される。

【超予告小説殺人事件】
売れない作家が連載している通りに人が刺されていく。すると犯人を名乗る男から電話があり、自分の言う通りの小説を書けと言われる。おかげで話題性も出て本が売れ始めたが、犯人に自首を勧めようとした売れない小説家は、とうとう犯人に殺され自分が犯人だったということにされてしまう。

『超・殺人事件 推理作家の苦悩』
著者 東野圭吾
発行元 株式会社新潮社
ISBN 4-10-602649-X

毒殺魔の教室 (下)

三ツ矢に砒素の在りかを教えた悪い高校生・クーさんは、大輝の兄であった。
担任の甥から取材を引き継いだ蓬田は、当時三ツ矢がクーさんという人から砒素を貰ったと女王に言ったが、受験を控えた女王は黙っていると蓬田に言い、そのまま転校し逃げる。

大輝の音頭で始まった、担任への下剤混入はあくまでもポーズであり、大輝があの日、担任のカレーに混ぜたのはただの水だったと女王から聞き、クラスメートで団結して下剤を飲ませる事で、三ツ矢に対して大輝がしていた事は薄れると考えたのだと知り、大輝の心の闇におののく蓬田。

何故、兄は砒素を三ツ矢に渡したのか?
そこに引っかかった蓬田は、直接、兄に会いに行く。

何でも出来る両親の期待の星・大輝を妬み、下剤を使って有名小学校の入学試験を欠席させた兄は、成長と共に家族全員に砒素を少しずつ飲ませていた。そして、体調を崩した事を気にした父が、検査を受けさせようとしているのを知り、三ツ矢を使って砒素を飲ませる必要があった。
自分の罪を隠す為に。

兄と結婚した女王は、兄を愛してはいなかった。大輝と一番近いDNAを持つ兄と子供を作り、大輝を作りたかった。それは女王の酷く歪んだ初恋。

面白かったです。久々に続きが気になって一気読みでした。
クラスメートって不思議なもので、同じ空間にいるのに、見ているものも、覚えている事も違う。使い古された手法だけれど、それもまた楽しく読めた。
蓬田の実家の美容室に髪を切りに来た大輝の髪を持ち続けているが、切った髪ではDNA鑑定も出来ないであろうこと。それを忘れてしまうほど、弟を殺してしまったという罪の意識。
そして女王の事は理解できないと思ってたけれど、大輝と共に生きていきたかったという女王の気持ちはちょっとわかったな。

『毒殺魔の教室 (下)』
著者 塔山郁
発行元 株式会社宝島社
ISBN ----

毒殺魔の教室 (上)

30年前、小学校6年生の男子がクラスメートを毒殺した事件があった。当時のマスコミはこぞって事件を取り上げ、クラスメートは心に深い傷を負った。
学級委員の楠本大輝が発案した、担任の給食に下剤を入れて驚かせてやろうという、少々度の過ぎた悪戯をしようと計画し、クラス中を巻き込んだ。給食時間に騒いで担任の気を引く係、野次馬の様に盛り上がる係、騒ぎに気付いた他の先生が来ないよう見張る係、そして下剤を先生のカレーに入れる役は、言い出しっぺの大輝が行なった。放課後に練習までして当日、緊張した様子のクラスメートが見たのは、牛乳に入った毒を飲んだ大輝が吐き、苦しむ姿だった。
その日の晩、大輝は亡くなり、クラスは騒然となる。クラスメートは皆、先生の事ばかり見ていたので、誰も大輝の給食に毒を入れたのか分からなかったのだ。

しかし、必ずクラスに毒殺魔は居る。その恐怖は2日後、犯人の三ツ矢が遺書を遺していた事で終結する。担任は辞表を出し学校を去り、クラスメートは何人か転校し、好奇の目に晒されるので、出身小学校の話はせず、生きてきた。

30年も前の事件を調べて回る佐藤と言う若者に、何人かのクラスメートは取材に応じ、当時を思い出して話す。それは、当時語られなかった真実だったのだ。

『毒殺魔の教室 (上)』
     カオル
著者 塔山郁
発行元 株式会社宝島社
ISBN 978-4-7966-7615-1

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでな
い方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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