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花咲小路一丁目の刑事

中学生になるまで花咲小路商店街に住んでいた淳は、刑事になって再び戻ってきた。
和食のご飯屋さんをしているおばあちゃんおじいちゃんの家で共に暮らし始めた淳は、非番の日、おばあちゃんの頼みで困まり事を解決する為に奔走する。

『花咲小路一丁目の刑事』
著者 小路幸也
発行元 株式会社ポプラ社
ISBN 978-4-591-13680-5

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?

好きな男の人には、好きな人がいた。それでも好きだと告白した私は、当然、フラれる。フラれると頭では分かっていても、告白したその時には、彼に抱き締められる想像を、一瞬でも抱いた自分。
告白後フラれるとわかるのは、相手の言葉より態度や表情からすぐ察する事が出来る。私はその羞恥に耐えながらも頑張る。

予備校時代に気になっていた人と偶然再会した私は、彼と付き合い始めるが、告白してフラれた男と偶然会ってしまい、彼にフラれる。
“涙は出なかった。きっと私、たくましくなったんだ。振られ方を熟知したんだ。けれどそう思う事は当然さもしい事で、こんな時まで人の気持ち優先してる、と思う訳で、また幸せになりそびれた、という言葉にどうしたって結びつけてしまう。要は、自分は愛されなかったのだ。”
妙にリアルな女性の生き方に、きっとあなたも引き込まれる。

『恋なんて贅沢が私に落ちてくるのだろうか?』
著者 中居真麻
発行元 株式会社宝島社
ISBN 978-4-7966-8192-6

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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星降る楽園でおやすみ

マンションの一室で運営されている、認可外の保育室・アイリスキッズホームは24時間子供を預かる保育施設だ。
市役所から玩具を寄付しにやってきたと訪ねてくる男二人組により、園長やスタッフ、そして子供達が人質となってしまう。子供1人につき500万円の身代金を要求した男は、金を何とかかき集めた親にすんなり子供を返す。
園長は男達が子供達が何人いるかも、アイリスキッズホームの内装も全てわかっていた事から、スタッフに共犯者がいるのではないかと疑い始める。

園長と共にアイリスキッズホームの実権を握るスタッフの親族を疑った園長は、何とか男の目を盗んで子供達を守る方法を試すが、うまくいかない。そしてとうとう、子供達の父親の一人が殺されてしまう。

自分の子供を一緒に預けながらスタッフをしていたパートの女性が、夫の作った借金の為にこの計画を思いつき、実行した。そう分かった園長は事件を解決に導き、アイリスキッズホームは再出発する。

現代社会の闇だと思った。働く事だけが当然人間のやるべき義務で、子供は産んだら人の手に預け、大きくなって愛情をかけられなかった子供がいじめをし、また同じような愛の無い家庭を作る。世の中、確実にダメになってきてる。そんな事実に警鐘を鳴らす小説でした。

『星降る楽園でおやすみ』
著者 青井夏海
発行元 中央公論新社
ISBN 4-12-003757-6

暗いところで待ち合わせ

目が見えなくなった私は、父親と二人で暮らしていた家で、父親が亡くなった今も一人で暮らしている。
ほとんど見えないが、フラッシュ等の強い光だけは、小さな赤い光が見えるのだ。私の家の近くに住んでいる学生時代からの友達が、役所や買い物に付き添ってくれるので、私はそれに合わせ、後は家に引きこもって生きていた。
そんなある日、家の中に誰かがいる気配がする。友達から、私の家の最寄り駅で、ホームから突き落とされた人がいたのだと聞き、家の中にいる人は、その犯人なのではないかと思う。

『暗いところで待ち合わせ』
著者 乙一
発行元 株式会社幻冬舎
ISBN 4-344-40214-6

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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スカーフェイス

警視庁の渕神律子(29)は3年前、同僚・元岡と凶悪犯“ベガ”を追いかけていた際、自分の体力が続かなかったせいで、元岡に歩けなくなるほどの怪我をさせた上、ベガと対峙した際に顔を傷つけられてしまい、取り逃がす。
「土壇場でびびりやがって。これだから、女は当てにできないんだよ」

刑事という職業柄辛いことが多く、酒に逃げる律子は、入院先の病院で看護師・町田景子と暮らすようになる。景子に隠れて酒を飲むほどのアルコール依存症になってしまった律子から、何とかアルコールを断ち切ろうとしていた。

鳥谷と共に現場に向かった律子は、上司命令に背き犯人の行動を先読みし逮捕するが、鳥谷を怪我させてしまう。
「手柄をたてる為なら、仲間の命なんかどうでもいいんだからな」と陰口を叩かれた律子は、男社会の警察で頑張っていた。
同僚の芹沢に嫌われている律子は、手柄を立てる為には汚い手段でも使うという点で、自分と似ている芹沢が、何故、目の仇のようにつっかかってくるのか疑問に思っていた。実家に帰ると介護が必要となってしまった父が、水と騒いでいた。弟を自殺するまで追い詰めた父を許さない母と律子は、同時に自分を守るばかりで弟を父から守れなかった苦しみを抱いていた。

アルコール依存症の律子と一緒に暮らすにあたり、景子は転院している。
前の病院でクリスマスイブに運ばれてきた男性は、腕に重症を負っており、医師は腕の切断を決めた。その場にいた景子含めスタッフは誰も、その男性がピアニスト・天野正彦とは知らず、天野の将来を消してしまったのだ。意識が回復した天野はそれを知り、病院の屋上から飛び降りてしまう。
その頃景子は私生活でも離婚し家を追い出された、4年経った今でも、月に一度の息子との面会でよそよそしくなってしまう景子。それは、息子とよく似た姿だった。

律子も景子も過去に何かを抱えている。だがこの二人は一緒に暮らす際に、“お互いの過去に立ち入らない”という約束をしている為、近くにいるのに遠い存在の様な、特殊な関係なのだった。

『スカーフェイス 〜Dear or Alive』
著者 富樫倫太郎
発行所 幻冬舎
ISBN 978-4344-02660-5

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