「アンマーとぼくら」
著者 有川浩
小学生の時にお母さんが亡くなり、わずか一年で再婚し沖縄へ移住した父親に反発しながら育った少年時代。
再婚してわずか4年で死んだ、子供より子供な父親を反面教師に東京へ就職した俺は、育ての母が亡くなり、葬儀の間のほんの1時間たらずで、母と沖縄旅行へ出掛ける。
夢だったのか、幻だったのか。そう自分へ問いかける俺は、母と描いてもらった似顔絵と、父の手紙を見つけて涙する。
いい話なんだろうけど、父親が小学生の息子に対し、北海道なんか。お前が忘れないから母親の三回忌には行かせないと言い放ったり…とても親とは思えない言動が、受け付けなかった。
「夜行」
著者 森見登美彦
10年前、英会話スクールに通っていたメンバー数人で旅行に行った。出先で行方不明になった長谷川さんの記憶を辿る…はずが、ただのホラー話になってる。
しかもオチがないし、直木賞ノミネートだけあって、意味不明だった。
「市立ノアの方舟」
著者 佐藤青南
市役所からの左遷で動物園園長になった男が、動物を愛するがあまり、置かれた環境の不条理さに打ちひしがれ、いつの間にかやる気を削がれた職員達と、再び動物園を立て直そうと奔走する話。
旭山動物園のことがよく出てきて嬉しかった。
よくある話の展開であったため、斜め読みしてしまった。
「リケイ文芸同盟」
著者 向井湘吾
数学科出身の編集者が文芸部へ異動になり、数字では表せない文芸の業界で生きていくお仕事小説。
大学の同期で同じ会社の営業との友情と、後輩への恋?も描かれていた。
読みやすいが面白くはないかな。