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おさがしの本は

図書館司書の仕事であるレファレンスサービス。担当者目線で起こった、ある図書館の短編集。

ちなみにレファレンスとは、勉強の為の資料探しに協力を惜しまない、言わば図書館の膨大な資料を使った生き字引みたいなもの。

『おさがしの本は』
著者 門井慶喜
発行者 株式会社光文社
ISBN 978-4-337-92668-7

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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リトル・バイ・リトル

高校を卒業したばかりの橘ふみは、父違いの妹・ユウちゃんと整骨院で働く母との三人暮らしだ。大学受験の年、義父と母が離婚した事で浪人を余儀なくされたふみは、家計を助ける為にバイトをしながら勉強を続けていた。
母の勤め先の院長が夜逃げした為に、新しい職場で母が見つけたふみ好みのキックボクサー・市倉周と病院で出会い、一つ年下のわりに落ち着いている彼に惹かれていくふみの、日常を切り取ったような物語。

『リトル・バイ・リトル』
著者 島本理生
発行者 株式会社講談社
ISBN 4-06-211669-3

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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サヨナライツカ

いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切る事のない友人の一人だと思う方がよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩り飽きさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ

婚約中に海外勤務先で出会った魅力的な彼女と、日本に残した婚約者の間で揺れる男の話。

『サヨナライツカ』
著者 辻仁成
発行者 株式会社世界文化社
ISBN 4-418-01501-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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君の心臓の鼓動が聞こえる場所

脚本家の根室は大学時代にバイトをしていた塾の生徒で小説家の砂川と会社を立ち上げた。
片思い中の事務の真知子が主人と別居中だと聞き、家へと誘う。そこに訪ねてきたのは、十数年振りに見る娘だった。

脚本家の父を見込んで、自分が小説を書いたので読んで出版社を紹介しろと言うのだが、社会の厳しさを知っている根室は渋る。それでも押しきられ読むと、中々面白いのだ。

劇作家が描く、等身大の物書きの現状。

『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』
   ナルイ
著者 成井豊
発行者 株式会社ポプラ社
ISBN 978-4-591-10608-2

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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私の家では何も起こらない

丘の上にある古い家は、殺人事件や自殺が過去に起きた場所で、それ故、幽霊屋敷などと近所では言われていた。
その幽霊屋敷に引っ越してきた小説家の彼女は、時たま、幽霊屋敷だと聞き付けたマニアが話を聞かせろと訪ねてきたり、お祓いや幽霊降臨に来られたりと、ロクな目にあわない。

幽霊屋敷を訪ねてきた彼を追い払わず対応する彼女に、彼は彼女の親戚が昔住んでいたと知るなり「何か聞いていないか」と何度も繰り返すばかりか、家の中を勝手に調べて回るのだ。
彼女の忠告を無視した彼は、空もすっかり暗くなった道を帰る途中で事故に遭うのだった。

街で悪餓鬼や愛されていない子供を誘拐しては、自分が仕えている旦那様の為、充分に食事を与え太らせてから料理してしまう女。

アップルパイが焼けるまでじゃがいもの皮を剥きながら殺し合った二人の女。

二階の窓から見える女。

一つ一つ、幽霊が屋敷に住むところから始まる短編集。

『私の家では何も起こらない』
著者 恩田陸
発行者 株式会社メディアファクトリー
ISBN 978-4-8401-3165-0

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