脚本家の根室は大学時代にバイトをしていた塾の生徒で小説家の砂川と会社を立ち上げた。
片思い中の事務の真知子が主人と別居中だと聞き、家へと誘う。そこに訪ねてきたのは、十数年振りに見る娘だった。

脚本家の父を見込んで、自分が小説を書いたので読んで出版社を紹介しろと言うのだが、社会の厳しさを知っている根室は渋る。それでも押しきられ読むと、中々面白いのだ。

劇作家が描く、等身大の物書きの現状。

『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』
   ナルイ
著者 成井豊
発行者 株式会社ポプラ社
ISBN 978-4-591-10608-2

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。