『探偵の探偵 3 』 松岡圭祐
妹を殺した探偵・市村凛と対面した玲奈は、妹の仇を取る。
凛の仲間となり玲奈を殺そうとした彩音を許せないと思いながらも、凛によりその生命を絶たれようとしている彩音を目の当たりにしてしまうと、彩音を生かしたいと思ってしまう。例えそれが、姉か玲奈か、どちらか1人しか救えないとしても。
須磨の探偵事務所から姿を消した玲奈は、琴葉と決別し、探偵業からも足を洗うかのように見えた。
しかしそれは琴葉を危険な探偵業から抜けさせるためのポーズであった。そしてそれがわかった琴葉は、玲奈と共に探偵業を続けることを決める。
『探偵の探偵 2』 松岡圭祐
旦那からDVを受けているという依頼者を庇う玲奈。
琴葉が危険な探偵という仕事をしていることに納得がいかない姉の彩音は、琴葉をもう二度と探偵として働かせないよう、玲奈に牽制する。
玲奈に協力していた刑事は、DVシェルターに匿われている女性達を旦那の元へ戻し、金を得ている集団を突き止める過程で刺されて殺されてしまう。
そして、DVにより玲奈に匿われていた女性を再び保護した玲奈は、探偵として戻ってきた琴葉と共に、再び悪徳探偵の撲滅へと動き出すのであった。
『探偵の探偵 1 』 松岡圭祐
高校生の時、ストーカーに妹を殺された玲奈は、ストーカーに妹の居場所を教えた悪徳探偵を探し出す為、探偵の養成スクールに通う。
周りの生徒とは違う熱量を持っている様に見えた玲奈を怪しんだ須磨は、玲奈の過去を調べあげる。
探偵のすべてを知りたい。探偵にはなりたくない。という玲奈に、探偵の技術を教えることは危険を伴うと判断した須磨は、卒業後の就職について、自分に一任することを条件に玲奈の入学を認め、卒業後、自分の探偵社に玲奈を引き入れる。
通常の探偵業ではなく、悪徳探偵を捕まえるという、探偵の探偵となった玲奈は、数々の危険な目に遭いながらも、妹を死に追いやった探偵を探し続けていた。
そんな玲奈に須磨は、助手として琴葉を付ける。就職先が決まらず、探偵の知識もなく助手となった琴葉を危険に晒すまいと、事務仕事のみをさせようとしていた玲奈だったが、琴葉の好奇心により現場にも連れ出し、琴葉を庇いながら探偵業を続けることとなってしまう。
妹と歳が近い琴葉を見ると複雑な想いがくすぶる玲奈だったが、須磨はお構い無しで琴葉とのバディを続けさせるのであった。
『悪意』 東野圭吾
小説家の幼馴染みに、自分が書いた小説を送ったことがきっかけで、ゴーストライターとなってしまった。
人間は誰しも、悪意を持ってしまうのだと怖くなった。
『ことづて屋 停電の夜に』 濱野京子
可愛がっている店員達が、自分には内緒で定期的に出掛け、その為の衣服を提供するが、何をしているか聞く事はない。その距離感を守り続けられるのってすごいと思った。
陳腐な言い方だけれど、自分なら、仲間外れにされているかのような感覚を持ってしまいそうだし、明らかに疲れて帰ってくる彼女を守ってあげたいと思い、手を貸してしまうかもしれないなと思った。