仕事に疲れた私は退職し、彼と一緒に田舎へ引っ越す。
“引っ越しの準備は、過去の自分を掘り起こす事であったけれど、同時にそれを捨てる行為でもあった。”
ボスに辞める理由を尋ねられ、全てを喋りたくなったが、グッと堪えた私。実は、パニック障害になってしまったのだった。
元妻に言いたい事を言い喧嘩した私は、不登校の女の子に英語を教えつつ、彼と一緒に田舎で生きていく決心をする。
これが一番面白かったです。
他短編あり。
『ひかりをすくう』
著者 橋本紡
発行社 株式会社光文社
ISBN 4-334-92508-1
コピーライターの筆者が苦労しつつも模索した、伝わる言葉の作り方。
『伝え方が9割』
著者 佐々木圭一
発行社 ダイヤモンド社
ISBN 978-4-478-01721-0
人は一日に10回以上もお願いをしている。だったら、そのお願いの仕方を工夫すれば、NOをYESに変えられるのだ。
@思ったことを、そのまま言葉にしない
A相手がどう考えるか、相手の頭の中を想像して、どう言われたら嬉しいか考える
B相手にもメリットがあるような一文を先に話し、お願いをセットにして言う
例)出来立てをご用意します。4分ほどお待ちいただけますか?
C相手の嫌いなことから作る。嫌でしょ?だからやらない選択をしようと持っていく
例)芝生に入ると農薬がつきます。(だから芝生に入るな)
D選択の自由
例)A案とB案がありますが、どちらが宜しいですか?
(比較しただけなのに、決断した満足感がある)
E相手の認められたい欲を満たす
例)君の企画書が刺さるんだよ。残業お願いできない?
Fあなた限定で釣る
例)他の人が来なくても、〇〇さんにだけは来てほしい
Gチームプレーを強調する
例)一緒にやろう
H感謝する
例)いつもありがとう。〇〇お願いできる?
簡単だけど、意外と出来てないもんだ。
特に@そのまま言葉にして失敗する事が多いなぁと反省。
『コトバのギフト 輝く女性の100名言』
著者 上野陽子
発行社 株式会社講談社
ISBN 978-4-06-218184-6
ニュースキャスターの安藤優子さんの名言が良かった。
「不機嫌なのって、ずるいでしょう?」
“不機嫌だと、周りが気を遣ってくれるじゃないですか。それはズルいと思うし、子供染みていると思う。自分の感情や体調をコントロールできる人になりたいと思ったんです。
あなたがどんどん腐っていけばいくほど、あなたに対して、嫌な感情がまとわりついていくよ。と友人に言われてハッとした”
確かにそうだと思いました。
人に当たる人にも二種類いて、暴言を吐いたり、目に見える形で当たってくる人と、不機嫌な態度だけを出して周りを嫌な気分にさせる人がいる。どちらも同じく、人に当たっているって事なのよね。と最近気づいたばかりの私には響きました。
本が売れない時代に大手出版社から転職した編集者が、著者と出版社が出版にかかる費用を折半して、自費出版するというシステムを売り出す。
その実態は、自費出版する費用を吹っ掛け、全て著者から貰った金額で出版し、儲けるというグレーな出版社だったのだ。
『夢を売る男』
著者 百田尚樹
発行社 株式会社太田出版
ISBN 978-4-7783-1353-1
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。