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本をめぐる物語 栞は夢をみる

一冊の本 大島真寿美

戦争孤児で悪いことばかりをしてきた父がひったくった鞄の中に入っていた一冊の本を読み、図書館長にまでなったという父の身の上話は、亡くなる前に父が用意した挨拶文で、全て嘘だった。
父は自分が書いた一冊の本を宣伝する為に、自分の葬式を全て準備し、遊んでみせたのだった。父が書いた本が返却された時、読んでみようと思うのだった。


『馬および他の動物』の冒険 中山七里
本が人格を持ち、自分の中身を知識として蓄えている。持ち主が亡くなり古書店に売られた俺は、隣り合った本の知識も仕入れ、それなりに充実した日々を送っていた。
ある日、古書店に来た古書マニアに万引きされた俺と他5冊。そのまま転売でもされるのかと思いきや、万引き犯は丁寧に俺達を読み出した。

古書店の主人の通報を受け、万引き犯にたどり着いた警察に驚き焦った万引き犯は、俺を燃やそうとするのだが、出来なかった。万引き犯は俺の元の持ち主を殺した証拠として血痕が俺に残っている為、警察の手に渡る事を恐れていたのだ。
万引き犯は殺人犯として逮捕され、俺は古書店の主人から俺の元の持ち主の妻へと返却されたのだった。

『本をめぐる物語 栞は夢をみる』
著者 大島真寿美
柴崎友香
福田和代
中山七里
雀野日名子
雪舟えま
田口ランディ
北村薫
編集 ダ・ヴィンチ編集部
発行元 株式会社KADOKAWA
ISBN 978-4-04-101289-5

日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

漫画なのですぐ読めて箸休めに良いです。

清少納言はグジグジと文句ばっかり言ってる陰険なイメージだったけれど、全然違った。

ハッキリとした物言いの気の強い女子高生っていう感じで、現代にいたら友達になりたい。

「悪口は誰だってつい言うものだ。それより人が悪口を言うのを怒る人の方がわけわかんない。自分の事は棚にあげて、こんなじれったい物言いはないわ」

「憎らしいもの
急用の時に来て長話する客。特にこっちから断れない偉い人が困る。

元彼女を口に出して褒める男」

「見苦しきもの
子供が騒いで物を壊してるのにあらダメよとニコニコ笑って言うだけの親。どうにかしてほしい」

吉田兼好の書いた徒然草は人生ノウハウ本である。

「二本の矢を持って稽古すると、外れても次があると思う。人生も同じ。何事も矢は一本と己に戒め今を大切に使う事。」
笑いのセンスがあり、人生相談も上手かった。

「外に向かって求めると苦しくなる。人はただ良い事をしていればいい。身近な人の心配事を取ってあげて、正しく生きてりゃそれでOK」

『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』著者 蛇蔵&海野凪子
発行元 株式会社幻冬舎
ISBN 978-4-344-02037-5

猫路地

猫火花 加門七海


『猫路地』
編者 東雅夫
発行元 日本出版社
ISBN 4-89048-955-X

いつか、君へ Girl

裏表紙より
いつか、君とまた向かい合える日がきたら、伝えたい言葉が私にはある。かけがえのない想いを抱える「少女たち」の物語。

てっぺん信号 三浦しをん
美人の友達に好きな人を取られたブスの自分。人生の先輩が真実を教えてくれたお陰で、美人じゃなくても一歩踏み出せるという事を知る。動かなければ、何もやってこないのだ。

きよしこの夜 島本理生
いつも輝く様に人の中心にいた姉がいじめられ、不登校になり自殺した。姉が死んだ事で必要以上に過保護になってしまった様に思い、母をうるさく感じていた私。母の心配を振り切り、友人だけでキャンプにいく。
告白された男の子にフラれ、憑き物が落ちた私は母と和解し、姉のお墓参りをする。

『いつか、君へ Girl』
編者 ナツイチ製作委員会
著者 三浦しをん
島本理生
関口尚
   中田永一
橋本紡
今野緒雪
発行元 株式会社集英社
ISBN 978-4-08-746844-1
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いつか、君へ Boys

いつか、君から受け取った大切な気持ちを、返せる日が来たらと願っている。ままならない想いに振り回され、つまずきながらも前へ進む、「少年たち」の物語。

跳ぶ少年 石田衣良
「写真の中でいいポーズっていうのは殆ど、モデルには不自然で苦しいカッコでしかないの。皆、綺麗な服着て笑ってポーズ取ってるけど、本当は苦しくて仕方ないんだよ。苦しむことでだって、人になにかを伝える事は出来るんだよ」
別にが口癖だった少年が、一人のカメラマンにモデルとして見出だされる話。


あとはあまり面白くなかったので割愛。

『いつか、君へ Boys』
編者 ナツイチ製作委員会
著者 石田衣良
   小川糸
   朝井リョウ
   辻村深月
   山崎ナオコーラ
  吉田修一
米澤穂信
発行元 株式会社集英社
ISBN 978-4-08-746843-4

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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