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SRO T 警視庁広域捜査専任特別調査室

警視正・芝原麗子(32)は、警視庁広域捜査専任特別調査室、SROに移動となる。SROのメンバーはキャリアのみで構成されており、FBIの捜査手法を取り入れた実験的な部署だと聞いてきた麗子は、あまりの緩さとやる気のなさに苛立ち、警察庁長官官房所属の理事官・胡桃沢大介に直談判する。
SROの設立を総理大臣に頼んだという室長・山根新九郎(39)は切れ者だが、警察庁も警視庁も、自分の畑を荒らされるという点でSROを嫌煙しており、SROが無くなれば喜ぶ人が沢山いるのだという内部事情を胡桃沢から聞かされた麗子は、長官の為にも山根の動きに注目して報告しろと命じられる。

警察官を人質に取った犯人・榎本美智夫の眼球を撃ち抜き射殺した過去がある警視・針谷太一(30)は、犯人・坂本敏也も射殺したが、父親が政治家の為自主退職させられずに済み、SROに飛ばされてきた経緯を持つ。通称“ダーティー・ハリー”

刑事として現場にも出ていた警視正・尾形洋輔(42)は、上司が私的に裏金を使い込み、その責任を部下に押し付けようとした為、口論となり上司を殴ってしまう。部下からは慕われるが、上からは嫌われているという困り者だ。警視・川久保純一(26)は、出世のチャンスになるだろうと看板につられ自ら移動を希望した頭足らず。
富田直次郎(58)は会計一筋だったが痴呆が進み、定年退職まで置いておく為に丁度良いポストだと言わんばかりに飛ばされてきた。
その富田を補佐する役目にあてがわれた木戸沙織(24)は、前の部署で異性がらみの問題を起こしてきたのだという。
胡桃沢から聞けば聞くほど頭がいたくなってくる麗子だったが、もう隠し事はないという胡桃沢の言葉を信じる。

一方、山根と川久保は、白骨死体の指が切断され、歯が少ないまま見つかる事件が他県でも起こっていることに注目し、白骨死体が見つかった県警に乗り込み、捜査資料の開示を求めるが拒まれ、その場で警視総監に電話し、資料を開示するよう指示させるというスゴ技を見せる。
白骨死体に事件性を認めた山根は、科学警察研究所・科警研の主任研究員であり友人の夏目悠太郎(42)に復顔を依頼した。
警察でもかなり変わっていると言われる山根は、珍しい虫を育てるという趣味が高じて、夏目と警務部装備課課長・梅崎良夫(40)とだけは気が合うらしい。

『SRO T 警視庁広域捜査専任特別調査室』著者 富樫倫太郎
発行所 中央公論新社
ISBN 978-4-12-205393-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
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