「おかえり。どうしたのしょっぱい顔して。」
「お菓子一個ミスした…。」
「どんなミスよ。」
「スパイスのクッキーなのに、スパイス入れ忘れてただのクッキーになってしまった…。」
「いや別にいいのでは…? 売ったら?」
「うるけどさァ…。焼きあがっていい色だと思った後で気が付いたんだァ…。」
「いろいろ遅かったわね。」
という。やらかした。いやリカバリーはできる。クッキーはすべからずスノーボールになる可能性を秘めておるのだ。いける気がしなくもない。一応。
なので明日出勤したらビニール袋にスパイスと一緒に突っ込んで振り回す予定です。
上手に添加できたらおいしいはず。上手にできたら。
…まぁそうでなくても売りますけど。お店で扱う材料はすべてお金がかかっている。ごみにするなんてとんでもない。
絶対にお金にする。原材料と加工賃だけでも取り返す。そういう強い気持ちでお菓子を作ってます。ええ。それが仕事っす。
なんだかんだ仕事してたら結構時間を食ってしまって、結局パッキングだけやってシール貼りはできてない。
よって水曜日はシール貼りとそのほか。木曜日と金曜日はまた焼き物をする予定っす。
生地は一つ。量は倍で。それいけ自分。作れ増やせゴールデンウィークがやってくるぞ。
最悪シール貼りは当日でも行けるのだ。とにかく物を作り続けなければ。物がなければ稼げない。
物量こそパワー!! とはよく言ったもの。それが自分のお仕事なのだ。