むむむ…。


いつもの支援施設で世話になってたおっちゃんが退職&別の床に再就職したため、担当が不在になっておった。
なんで、くそほどどうでもいい理由を引っ提げて、新しく人と組ませてもらうことにした。
初対面のおっちゃん×2と対面してしばらく…んまぁ1h30ぐらい?話したんですが。

…やっべぇな。初手の会話の時点で「やばいコイツ苦手!!!」意識が発生したぞ。

自分と長く付き合ってたおっちゃんはいい意味でフランクで雑だった。「あー、経費? ンなもん開業一年目二年目でぐちぐちいうな! いいから稼ぎに行け!」って背中を押しまくるタイプだったんです。これが相性よくて自分もぐちぐち言いながら、いろんなところを手直ししながら、あくまでも助言以上の口出しせず、最後の一押しをくれるような、そういう立ち位置を保っててくれたんです。

が。今回話したおっさん。コンサルやってますよ感がすげぇ。こっちの思考回路を誘導しようとする気配を察知。


「…イベントの比率が多いんですね。」
「そうですね。売り上げの8割近くがイベントの売り上げです。12月の店舗での売り上げは通常の売り上げではなく、そのタイミングだけで販売してる生菓子の分だけ売り上げが上がってるだけです。」
「じゃぁその生菓子を通年で販売すれば、」
「お店の設計が生菓子に対応してません。よって、生菓子はその時期そのタイミングのみしか取り扱いできない作りになってます。」
「イベントのこれ、経費と釣り合ってます?」
「イベント出店をまとめたエクセルシートの中に売り上げと経費は入ってますが。」
「いやいや、大きなくくりで”その他”ってあるでしょ。その他の経費が妙に多いから、イベントの方で変な経費の使い方してるんじゃない? 経費が釣り合ってないイベントに出る意味ってあるのかな?」



察知!!! なめられてる気配を察知!!!! アラート! アラーーート!!!



「イベントの経費はさておき、イベントの売り上げのこれ以上の拡張は、すぐには難しいです。」
「それはどうして?」
「出店数がすでに限界を迎えています。これ以上出店数そのものを増やすのは無理があります。」
「お店の開業時間って午後からだよね。午前に製造して午後はお店に立ちっぱなし?」
「いいえ。午前は別でバイトを入れて生活費を稼いでいます。午後からお店に入り、製造とついでに販売をしています。」
「じゃぁバイト辞めれば? 確かに生活費は大事だけど、事業を大きくしないと、」


カッチーーーーーーーンン!!!!!


「午前の時間を開放すれば生産量は増えますが、出店数を増やせない原因は別に生産量ではありません。生産は足りてます。」


ここからずっと俺のターン!! みたいなノリで延々「どうしてイベント出店数をこれ以上増やせないのか」「イベントの売り上げがどうしてこれ以上上がらないのか」「ネットのお客とイベントお客は連動しない」などをめっっちゃ説明した。
別にイベントの売り上げは、下地作りが終わったらあとはひたすら継続と販売を繰り返すだけでござる。認知が足りてねーーんだからひとまずガンガンに売るしかないのだ。売れたら勝ちだけど無理ならまた考える!! 切り捨てる段階にあらず!!
人手が足りてないならまず、一個目の事業を安定させないとまずいんじゃ!!! 安定したら力を抜いて、余剰分を手を付けられそうな部分に回すの!!


察知!! 気配を察知!! こっちをなめ腐って「素人がよォ〜偉そうに語っちゃってさァ〜〜」の気配を察知!!
やべぇコイツと付き合えるビジョンが思い当たらん!


しかし食わず嫌いはだめなのだ。
動画だって最初は抵抗があったけど、しつこくしつこく一緒に見てるとどうにかこうにか見れるようになり、今では同居人と系統は違うけれど動画を色々楽しめるようになったのだ。
おいらワサビは最初嫌いだった。でも今はおいしく食べれる。ミョウガだって嫌いだった。ばーちゃんが作るサラダにはいつもミョウガがまじってて嫌いだった。でも正しくおいしく調理すると慣れて、サラダでもおいしく食べれるようになったのだ。今はむしろ、そうめんつゆにミョウガを入れたくてしゃーない。


食わず嫌いはよくないのだ。まずはこのおっちゃんとしゃべって、何度も何度もしゃべって、とりあえず同じもの共有してから初めて考えるものなのだ。第一印象が重要で全部だという意見もあるけれど、それだけで終わるには惜しいものもあるのだ。




でも本能が察知するくそめんどくさい気配。自分が攻撃されたときにオートで反撃する癖が前面に出てきそう。向こうから明らかにめんどくさそうな気配気配…。