よく言えば裏表のない、精神的に幼い大和葉介は、大学進学と共に上京し下宿で生活する。
過去の経験から男嫌いで、高校生の彼女を持つ椿さん。
背が高く大人しく見えるが、その事でコンプレックスをかかえる大学生の鯨井ちゃん。
大家で作家の綿貫さんと、その内縁の夫である晴雨さん。
真綿荘の住人が一人ずつメインの短編集
『真綿荘の住人たち』
著者 島本理生
発行者 株式会社文藝春秋
ISBN 978-4-16-328940-3
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
結婚するけど君が好きだと言う彼は、所謂DV男と付き合い、自傷行為をする主人公に、このままでは駄目だと進言する。
“家族と恋人、どちらか一方を切り捨てた時点でもう一方へ呑まれる事も悟っていた。だからどちらとの解決も逃亡も放棄する事で、ある意味、バランスを取っていたのだと思う。”
小さな頃から思い描いていた様な愛情を向けられなかった彼女が、不倫の末、DV男と別れるに至るまで。
『あられもない祈り』
著者 島本理生
発行者 株式会社河出書房新社
ISBN 978-4-309-01981-9
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“独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である”
名前が同じという偶然が作用して、その本を手にとった。自分と同じ様に他愛もない日常の日記が本になっていた。
小説自体に入り来なくとも、心に響く一文があるものだ。
36歳、独身。
普通のOLでキャリアもない主人公は、その本を読み、一生一人で居る事が怖くなった。
これでいい。
今のままで、それでいい。
そう思っていたのに、恐くなったのだ。
『チェーン・ポイズン』
著者 本多孝好
発行者 株式会社講談社
ISBN 978-4-06-215130-6
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
自殺をさせる自殺屋の鯨、殺し屋の蝉とその上司の岩西、交通事故に見せかける押し屋と、怪しげな会社の社員・鈴木。
その業界での複雑な事件は、やがて一本の道筋を示し…。
『グラスホッパー』
著者
伊坂幸太郎
発行者 株式会社角川書店
ISBN 4-04-873547-0
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