瀬文焚流はSITの隊長だ。隊の部下・志村優作を撃った罪で、公安部公安第五課未詳事件特別対策係、通称・未詳に左遷されてしまう。
係長・野々村光太郎と、当麻紗綾と共に、科学では解明できないような、起訴できない事件を扱う部署で、ハチャメチャなスペックホルダー達の犯罪捜査に駆り出される。
『SPEC 〜翔〜』
脚本 西荻弓絵
ノベライズ 豊田美加
発行所 株式会社角川書店
ISBN 978-4-04-100192-9
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
ニノマエの死体がブブセラを吹くサラリーマン達により持ち去られたと聞く二人。
サトリが黒い服を来た何者かに狙われており、その場に居た女子高生・久遠望を匿うこととなった未詳。
瀬文は地居が死んだ時、当麻が何かを地居にしたのではないかと疑っていた。当麻はスペックホルダーなのかと問い質すが、明確な答えはもらえず、瀬文は当麻に信用されていないことを知る。
そんな中美鈴の元へ志村の供養に来た瀬文を見て、当麻と何かあったのだと気付いた美鈴は、当麻を支えろと瀬文を焚き付ける。
久遠の両親の葬儀に出たいと言い出した久遠の為に、警備体制をしいた当麻達。ブブセラサラリーマン達に、黒い服を来た奴等が現れた。彼らを捕まえようと当麻は左手を地面につき、なんと死んだはずの冷泉を呼び起こした。黒い奴等の未来を予言してもらった当麻を見て、ビビる瀬文。
死んだスペックホルダーと繋がるスペックは、当麻が亡き家族と繋がりたいと強く願ったからこそできたスペックだったのだ。
地居が死んだ時、当麻はニノマエを呼び起こした瞬間、自分の弟が死んだことを知ったのだと言う。
二人はスペックホルダーを収容している施設へ向かう。するとそこにはブブセラサラリーマン達が現れ、久遠が巻き込まれると思った当麻は、ニノマエを呼び起こしピンチを救ってもらう。
サトリが残した女王のタロットカードは、“QUE EN”。久遠こそ真犯人であると示していたのだ。
コレクションのスペックを持つ久遠は、スペックホルダーのDNAを取り込み、スペックをコピーし、スペックホルダーを殺していたのだという。
当麻がサトリを呼び起こした途端、久遠はサトリを悟れなくなってしまう。
「オリジナルにコピーが敵うわけねーだろ」
「スペックってのは、その人の想いに応じて目覚めるもの。想いのこもってないスペックなんて所詮子供だまし。そんなバッタモンが通用するほど世の中、甘くねぇんだよ!」
こうして久遠を倒した当麻は、海野を呼び起こし、コレクションのスペックを消してもらうのだった。