同じクラスの七緒は、嘘をつくことで自分を保っている子だった。転校したての私は、七緒が嘘つきだと知らずに仲良くしていた。
カウンセラーの先生が学校に常駐する事になり、七緒との仲に不和が訪れていた私は、カウンセラーの先生に諭される。
「子供が逸脱するのは、だいたい育てる段階でおかしな事があったせい」だと。
嘘ばかりつく七緒をなんとかしようと思うが、学生の身分では何も出来ない。七緒のために何かしたかったが、何も出来なかったのだ。

『七緒のために』
著者 島本理生
発行元 株式会社講談社
ISBN 978-4-06-217982-9

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。