目が見えなくなった私は、父親と二人で暮らしていた家で、父親が亡くなった今も一人で暮らしている。
ほとんど見えないが、フラッシュ等の強い光だけは、小さな赤い光が見えるのだ。私の家の近くに住んでいる学生時代からの友達が、役所や買い物に付き添ってくれるので、私はそれに合わせ、後は家に引きこもって生きていた。
そんなある日、家の中に誰かがいる気配がする。友達から、私の家の最寄り駅で、ホームから突き落とされた人がいたのだと聞き、家の中にいる人は、その犯人なのではないかと思う。

『暗いところで待ち合わせ』
著者 乙一
発行元 株式会社幻冬舎
ISBN 4-344-40214-6

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。