澪のとろとろ茶碗蒸しが料理番付に載った事から、つる家の移転後も上手くいっていた。店が繁盛するにつれ、腰の悪い種市がお客さんの履物を出したりしまったりする様が、大変そうだと思う澪は、下足番を雇う事を進言する。かくしてつる家に両親を亡くし幼い弟と二人で生きていかねばならない奉公人・ふきを雇う。

新しいメニューを作ったが、つる家で提供する前に登龍楼で同じものがメニューとして並ぶという事が続く。ふきの仕業だと気付くが確証がないのと、奉公人がこのような大変な事をしでかすのは何かあるのではないかと考え、ふきに優しく接する。そんなつる家の面々の良心に触れたふきは、澪の料理の盗作を手伝う事は出来ぬと登龍楼に直談判するのだが…。

『花散らしの雨 みをつくし料理帖』
著者 高田郁
発行元 株式会社角川春樹事務所
ISBN 978-4-7584-3438-6

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでな以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。