火星に移り住む人が増え、地球に残った人が少なくなった事で、地球温暖化の波が弱まった。
数年前、ロックなんて聞かない地球人に愛想が尽きた後藤は、バンド仲間を置いて火星へ旅立つ。後藤が帰ってくるまで誰かを新しく入れるでもなく待っていた二人は、後藤が帰って来ないのでは?と言い合いながらも待ち続ける。

そこに帰ってきた後藤は、火星でバンドのデモテープを持ってしてきたと言い、二人を迎えに来たのだった。

『実験4号 後藤を待ちながら』
著者 伊坂幸太郎
発行元 株式会社講談社
ISBN 978-4-06-214476-6