『警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補 原真希 5グラムの殺意』 吉川英梨

原真希シリーズ続編。
同じ地区での中学生の死亡事故から、計画殺人を疑う原真希のいる女性犯罪捜査班は、一見関係がなさそうな、ママ友トラブルを調べていくうちに、ある精神科医がボランティアで行っている、発達障害のある子供を集めて遊ぶ会に行き着く。
精神科の女医は自らの子供で、遺伝子を操作してサイコパスを作り出し、研究していた。しかし、いくら遺伝子を傷つけたとしても、サイコパスになるには環境が大きく左右するのだ。
親に愛して欲しい、こちらを向いて欲しいが為に、サイコパスにしようとしていない双子の片割れが、殺人を犯す。親が子供に与えるものは、どんなものであれ愛であり、大きく影響するのだ。
原真希シリーズということもあり、あまり原真希は出てこないんだけど、それでも懐かしい面々が動いて楽しかった。このシリーズにはまだ続きがあるようなので、引き続き追いかけたい。