伊坂ファンにはお馴染みの泥棒 黒澤が、まさかの人助け!?
詐欺グループの一員である兎田は、同じグループの幹部に妻の綿子ちゃんを誘拐され、詐欺グループのお金を持ち逃げしたオリオオリオを探せと無理難題を突きつけられた。
そこで兎田はオリオオリオのカバンの発信機を頼りにある一軒家に押し入るが、そこには夫に暴力で支配され常に怯える妻と息子と、何故か泥棒の黒澤がいた。
紆余曲折あり兎田が綿子ちゃんを人質に取られていることを知った親子は、路上で偶然打ちどころが悪くて殺してしまったオリオオリオの死体を前に愕然とする兎田を見て、黒澤と共に綿子ちゃんを助け出すため警察相手にひと芝居打つことにするのだが…。

『ホワイトラビット』
著者 伊坂幸太郎
ISBN 978-4-10-459607-2

いつも通り時間の巻戻りと複数目線での転調があって、悪い人なんだけど妙に成功を願ってしまう人柄を描かせたらピカイチの方ですね。
難しいから読まないと思っていたけど、レ・ミゼラブルを読んでみたいと思った。